開運神社に参拝して「お神札」や「お守り」を授与して頂いたあと、もし祈願が叶ったら「お神札」や「お守り」を神社にお返ししなければいけないんでしょうか?
せっかく願いを叶えてくれたので、なんだか取っておいた方がよさそうな気もします。
これは、「授与後1年たったら神社にお返しする」のが正しいことのようです。
願い事が叶っても叶わなくても、「お神札」や「お守り」は1年ごとに更新していくことで、そこに宿る神の力が強いまま維持されると、神道では考えられているようですね。
もちろん、「願いが叶った記念」としてずっと持ち続けても、まったく問題はありません。
そのために「マズイことになる」ということはないそうです。
その場合も、新しい「お神札」や「お守り」を頂いてきて祀ったり、身に着けたりすればいいだけということのようですよ。
そのあたり、神道と言うのはかなりおおらかな感じがして、好きなところです。
この記事では、京都へのご利益参りで開運したい方のために、「金閣寺」「龍安寺」などが近い京都の大人気観光スポット「北野」周辺にある開運神社をご案内していくことにしましょう。
この記事を読むことで、「北野」の周辺で「開運」「金運」の祈願を成就させてくれそうな神社がどこなのかが分かり、今までよりさらにポイントを押さえたご利益参りができるようになるかもしれません。
この記事を読んでほしい人
- 京都への「神社参拝」で「よい運」と縁があるように願っている人
- 京都の「北山」から「北野」周辺にある「開運神社」が気になる人
- にぎやかな「京都旅行」の合間にちょっとだけ立ち寄って「ご利益参り」をしたい人
- 「金閣寺」などの観光地から行きやすい場所で「開運」「金運」の祈願がしたい人
- 「御朱印」「お神札」「お守り」を集めたいと思っている人
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【金閣寺から北野周辺】
■大将軍八神社
「大将軍八神社」は、平安京建設時に創建され、王城の鎮護のため京の都の方位除けとして、北西方向の天門を守護する神社でした。
当初は「大将軍堂」と呼ばれていたようです。
「天門(てんもん)」とは、方位神の1柱で、北西(乾=いぬい)の方向のことであり、「陰陽道」では、怨霊や魑魅魍魎(ちみもうりょう)などの災いや凶運が出入りする方角として、忌むべき方位であるとされています。
「天門」を鎮めると、家運が永久に栄え、子孫が繁昌するとされます。
通常方位神は、時間の経過とともに各方位を回遊していきますが、これらの他の方位神とは異なり、「天門」は常に北西の方角にあるというのが特徴です。
同じような方位神に「鬼門」があり、こちらは北東方向を表しますが、天門同様に常に北東を動きません。
「鬼門」は強力な凶方位として有名ですが、「天門」もそれと同様だということです。
そのため、天門守護の神社はとても重要だと考えられ、特に強力な神が祀られました。
「大将軍八神社」もその例にもれず、強力なパワースポットであったと推測できます。
京都は長い間日本の首都であり続け、今もなお人々を魅了し続けていますが、言い換えれば日本中のヒト・モノ・カネが集まる場所であり続けたということになります。
「大将軍八神社」の、金運をはじめとする開運のパワーは大きいと言うべきではないでしょうか。
【神社データ】
【祭神】
素盞嗚命、陰陽道八将神 ほか
東の守護「東三条大将軍神社」
または「岡崎神社」
西の守護「大将軍八神社」
南の守護「藤森神社境内摂社 大将軍社」
北の守護「西賀茂大将軍神社」
または「今宮神社境内摂社 紫野大将軍社」
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
■北野天満宮
「北野天満宮」は、947年現在地である北野に、朝廷の命により菅原道真を祀る社殿が造営されたのが始まりです。
903年に道真が讒言による無実の罪で流罪にされた大宰府で失意のうちに没した直後から、平安京では落雷や疫病などの厄災が起こったり、道真を陥れた人物たちが相次いで死んでいきます。
道真の死から3年後、「道真に不穏な動きあり」と讒言し、道真の左遷後その後任としてちゃっかり右近衛大将に就任した藤原定国が謎の死を遂げます。
そしてそれから2年後、藤原定国と一緒にじかに道真謀反を朝廷に報告した、蔵人頭である藤原菅根が落雷に打たれて亡くなります。
さらに翌年の909年に、道真の直接の政敵であった藤原時平が39歳の若さで病気によって突然死をしてしまいます。
時平の死から4年後、時平派の公卿であり道真の後任として従二位の位階に就いた源光(みなもとのひかる)も、鷹狩りの最中に泥沼に落ちたまま行方不明になるという事故が起きます。
次々と姿を消していく藤原時平派の公卿たち。
京の都では、道真の怨霊の祟りのすさまじさに震えあがりました。
923年、道真を直接左遷した醍醐天皇の皇太子である保明(やすあきら)親王が亡くなると朝廷はたまりかねて、道真の怨霊を鎮めるために道真の霊に対して、左遷前就いていた右大臣の官職を復帰させるとともに正二位を贈りました。
しかし、これではまだまだ厄災は収まらず、続いて皇太子となった慶頼親王もその2年後に亡くなってしまいます。
そして極めつけが930年に起きた御所の清涼殿落雷事件です。
この日は清涼殿において、この年に起きた干魃(かんばつ)の対策会議を開いている最中だったそうです。
ちょうど昼過ぎ、急に真っ黒な雲に覆われた京で激しい雨とともに雷鳴がとどろき、それから1時間半ほど過ぎたころ、轟音とともに清涼殿に雷が落ちました。
火災とともに清涼殿は崩れ落ち、さらに紫宸殿にも落雷があって、宮廷は逃げ惑う公家や女官らで大混乱となりました。
この落雷で、藤原清貫が胸に直撃を受けて即死するなど数人の死傷者が記録されています。
この藤原清貫という人物は、時平の命令で「お見舞い」とうそぶいて大宰府の道真を訪ね、帰京後に時平につぶさに道真の動静を報告していた時平派の人物でした。
さらに、このとき難を逃れた醍醐天皇も、このことが原因で3カ月後に崩御してしまいます。
また、藤原時平の死後、時平の弟でありながら道真左遷後も励ましの手紙を送るなど、道真と親交のあった藤原忠平は何事もなかったのに対し、936年には道真の怨霊におびえきっていた時平の長男保忠は何かにとりつかれたようになって亡くなります。
そんな恐怖と大混乱のなか、942年に道真の乳母とされる人物の夢枕に道真が立ち、「我を北野の地に祀れば報復の心も安らぐべし」とのお告げをしたとされています。
そしてその5年後、ようやく北野の地に朝廷によって社殿が造営されました。
993年には早くも「正一位・右大臣・太政大臣」が贈られ、それ以後も朝廷からの篤い崇敬を受け続け、国家の重大事や天変地異の時などに朝廷から特別の奉幣を受ける「二十二社」のうちの1社ともなりました。
創建からわずか45年ほどのスピード出世であるのを見ても、朝廷がいかに道真のことを恐れていたのかがよく分かります。
それにしても、さすが「日本三大怨霊」と言われるだけのことはあります。
すさまじすぎるくらい強力な神様ですね。
「必殺仕事人」も真っ青です。
一般に祟りが強い神様は、ご利益もスゴイと言われていますが、その典型ではないでしょうか。
北野の地に祀られて以降、200年ほど経つと怨霊ではなく生前の人柄から「慈悲深い神」とされるようになり、江戸時代には生前の道真の学識にあやかって「学問の神」と言われるようになります。
そんな「北野天満宮」は、実は「金運」でも有名です。
三光門の近くの「大黒灯籠」という石灯籠に大黒天が彫刻されていますが、大黒様の口の部分の穴に小石を乗せて、石が落ちなかったら金運がアップすると言われています。
なお、石を乗せるのに成功したら、その縁起のいい小石は財布にでも入れて肌身離さず持ち歩くといいようです。
必殺仕事人顔負けの、平安京最強の怨霊と恐れられた天神さまのご利益を期待してみることにしましょう。
【神社データ】
【祭神】
菅原道真 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
【ネット情報】
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■平野神社
「平野神社」は、元々は桓武天皇の生母にあたる高野新笠の祖先神(桓武天皇外戚神)として平城京に祀られましたが、それが平安京遷都に伴い御所近くに遷座されたことに始まると考えられています。
古代には皇太子守護の神であり、平安時代は例大祭で皇太子自らの手で奉幣が行われていたほどの社格の高い神社です。
また、多くの臣籍降下をした氏族から氏神として篤く崇敬された神社としても知られています。
創建については794年という説があるほか785年とも言われておりはっきりしませんが、延暦年間(782~806年)の創建であるのは間違いなさそうです。
864年には、主祭神の今木皇大神が早くも「正一位」の神階最高位を贈られています。
延喜式では名神大社、二十二社では上七社の5番目、近代社格制度においては官幣大社、第二次世界大戦後は神社本庁の別表神社に列しており、一貫して高い社格であったようです。
境内は京都でも有数の桜の名所として知られ、夜桜は「平野の夜桜」と称されています。
京都での花見といえば「円山公園」か「平野神社」が真っ先に名前が挙がるくらいです。
平安中期に花山天皇が境内に数千本の桜を植えたことに始まるこの桜の名所では、毎年4月10日に「平野桜祭り(桜祭神幸祭)」が行われます。
源氏や平氏などの長い歴史にわたって日本中の富を集め続けた氏族の氏神とされており、金運財運を祈願するには十分ですし、社格や神階の高さも朝廷からその霊験やご利益を認められたということですから、期待が膨らみます。
また、境内末社の「出世導引稲荷神社」は気になる神社名ですね。
「出世」による金運アップが望めそうですね。
【神社データ】
【祭神】
今木皇大神(日本武尊) ほか
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この記事のまとめ
おもな内容のポイント整理
この記事のまとめ
- このエリアのおもな金運神社は「大将軍八神社」「北野天満宮」「平野神社」の3社
- 北山周辺は京都でも有数の観光地で、おいしいレストランやカフェなども多数
- 「大将軍八神社」は、平安京の天門と言われる北西方向を守る重要な方位除け神社
- 「北野天満宮」は、学問だけでなくすべてのことに対してご利益のある「超」強力な御霊神社
- 「平野神社」は桜の名所として知られ、夜桜は「平野の夜桜」として有名な、一流の格式の神社