「洛北」の「開運神社」は駅から遠く、基本的に交通の便が悪い上に、「洛中」や「嵐山」「東山」などの京都の賑わいの中心地からは遠ざかるので、散歩しながらよりも「バス」を使ってまわった方がいいかもしれません。
「タクシー」や「レンタカー」「観光用の人力車」を使うという手もありますが、けっこう料金がかかりますので、お財布と相談しながら利用してみてください。
「バス」は安くていいですが、たくさんバス会社の種類があるのに加えて、路線の統廃合などの変更も多いため、事前に利用する予定の路線と時刻表をチェックしておくとよさそうです。
「洛北」の「開運神社」は、強いご利益をいただける「霊験あらたかな神社」ともっぱらの噂なので、遠くても足を運ぶ意味はあると言えるかもしれませんね。
特に、ここで紹介している「賀茂別雷神社」と、「賀茂御祖神社(下鴨神社)」の両神社は、境内の自然も素晴らしく、「開運」のためだけでなく「観光」としても十分行く価値があり、「京都の風情」を満喫できる場所でしょう。
この記事では、京都へのご利益参りで開運したい方のために、京都の「洛北」一帯のうち、「一乗寺」から「西賀茂」にかけての開運神社をご案内していくことにしましょう。
この記事を読むことで、「開運」「金運」の祈願を成就させてくれそうな神社がどこなのかが分かり、今までよりさらにポイントを押さえたご利益参りができるようになるかもしれません。
この記事を読んでほしい人
- 京都への「神社参拝」で「吉運」になりたいと思っている人
- 京都の「一乗寺」から「西賀茂」周辺にかけてにある「開運神社」が気になる人
- マイペースの「京都旅行」の合間に少しだけ足を延ばして「ご利益参り」をしたい人
- 「京都府立植物園」「修学院離宮」などの観光地から行きやすい場所で「開運」「金運」の祈願がしたい人
- 「御朱印」「お神札」「お守り」を集めるのを楽しみにしている人
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【一乗寺周辺】
■八大神社
八大神社は、1294年に勧請され創建されたと伝えられています。
江戸時代はじめの1604年、宮本武蔵が境内にある「一乗寺下り松」で京流吉岡一門の門弟数十人と決闘を行った場所(『二天記』より)としても有名です。
武蔵は吉岡一門との決闘を前に八大神社で祈願することを考えましたが、神仏に頼ろうとした自分の弱さに気づき直前で思いとどまってやめたという逸話も残っています。
武蔵との縁で、社殿には武蔵の頃の一乗寺下り松の古木が保管展示されていますし、武蔵の銅像も立っています。
一乗寺下がり松の決闘は実際にはなかったとも、もっと少人数だったとも言われていますが、吉川英治の「宮本武蔵」や井上雄彦の「バガボンド」などには決闘の描写が生き生きと描かれており、一般的には武蔵の大立ち回りが「あった」とされているようです。
ここでは通説に従って「あった」ということにしておきますが、「あった」とすればこの戦いは、武蔵が剣豪として名を馳せ、後世にも名を遺すエポックメイキングな事件でした。
武蔵は神社に祈願してはいないようですが、それは神仏を馬鹿にしたわけではなく、尊んだ末の武人としての行動でした。
むしろここを予定戦場とした吉岡一門側にバチが与えられた格好です。
そう考えると、「開運・勝運に霊験あり」としてもよさそうです。
武蔵は晩年に「我れ神仏を尊んで神仏を恃(たの)まず」と書き記していますが、私たちは凡人ですので大いに神仏を頼みましょう。
もちろん、頼むのは金運ですが。
【神社データ】
【祭神】
素盞嗚命、稲田姫命、八王子命
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
【上賀茂周辺】
■賀茂別雷神社(上賀茂神社)
「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」は、通称の「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」という方が有名でしょう。
神代の昔、本殿の北北西側にある「神山(こうやま)」に祭神が御降臨になり、678年天武天皇の御代に現在地に社殿を造営したのがはじまりのようです。
「下鴨神社」同様、古代氏族の賀茂氏の氏神を祀る神社であり、2社をあわせて「賀茂神社(賀茂社)」と総称されています。
賀茂神社両社の例祭である「賀茂祭(葵祭)」は、八坂神社の「祇園祭」、平安神宮の「時代祭」とともに「京都三大祭り」として知られています。
また、石清水八幡宮の「石清水祭」、奈良の春日大社の「春日祭」とあわせて、「日本三大勅祭」とも言われています。
「下鴨神社」と同じく式内社(名神大社)で、山城国一宮でもあり、二十二社(上七社)の一社に数えられています。
旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
世界遺産には「古都京都の文化財」の1つとして登録されている点でも下鴨神社と同じで、下鴨神社とは切り離せない深いつながりがあり、2社ともに古くから現在までずっと神社としての最高レベルの格にあるとされてきました。
古代から朝廷の手厚い崇敬を受けていましたが、794年の平安京遷都の後は「王城鎮護の神社」「鬼門の守り神」として、より一層の篤い崇敬を受け、既に807年には最高位である正一位の神階を受け、賀茂祭は勅祭とされました。
さらに810年以降約400年にわたり、伊勢神宮の斎宮にならった「斎院」が境内に置かれ、皇女が「斎王」として神に奉仕しました。
この地も下鴨神社と同じく、古代からの聖地と言えそうです。
「下鴨神社」とは一体の神社と言えると思いますが、境内の雰囲気はだいぶ違い、下鴨神社が豊かな「癒し」の神社なら、こちらの神社は清々しい「浄化」の神社という印象を受けました。
境内には小川が流れており、みずみずしくさっぱりとした清浄さを感じることができるでしょう。
境内は広く、摂社末社も数多くあり、揃わないご利益の種類はないのではないでしょうか。
【神社データ】
【祭神】
賀茂別雷大神 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
【西賀茂周辺】
■西賀茂大将軍神社
大将軍神社が正式な神社名ですが、京都市内には複数の大将軍神社が存在することから、それらと区別するために「西賀茂大将軍神社」と一般的に呼ぶようです。
創建は609年推古天皇の時代とされています。
桓武天皇が平安京造営に際して、京都の四方に「大将軍神社」を祀って王城の鎮護とし、西賀茂大将軍神社を北方の守護神としたと伝えられています。
古くは「すみやしろ」(「須美社」「角社」)とも呼ばれ、「方違え(かたたがえ)」や疫除けの神として崇敬されてきました。
他の多くの大将軍神社と同様に西賀茂大将軍神社も、皇城鎮護のための強力なパワースポットの1つであったと思われます。
京都は1200年以上もの長い間日本の首都であり、現在も魅力的な町として日本だけでなく世界に認められていますが、それは日本中のヒト・モノ・カネが集まる場所であり続けたということです。
やはり、西賀茂大将軍神社の金運をはじめとする開運や守護の力は大きいのではないでしょうか。
由来から考えれば、金運神社に十分ふさわしいと言えそうです。
【神社データ】
【祭神】
磐長姫命 ほか
東の守護「東三条大将軍神社」
または「岡崎神社」
西の守護「大将軍八神社」
南の守護「藤森神社境内摂社 大将軍社」
北の守護「西賀茂大将軍神社」
または「今宮神社境内摂社 紫野大将軍社」
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
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この記事のまとめ
おもな内容のポイント整理
この記事のまとめ
- このエリアのおもな金運神社は、「八大神社」などの3社
- このエリアは閑静な住宅街で交通の便が悪いが、自然豊かな京都郊外の雰囲気を満喫できる
- 「八大神社」は宮本武蔵とゆかりの深い神社であり、吉岡一門との「一乗寺下り松の決闘」で有名
- 「上賀茂神社」は「山城国一宮」で、すがすがしい雰囲気の霊験あらたかな神社
- 「西賀茂大将軍神社」は、平安京の北方を守護する方位神であり、皇城鎮護の重要神社