このあたりは、京都を走る電車の路線から少し外れた場所に位置しており、鉄道の駅からはちょっと遠めの場所かもしれません。
京都では、「地図では近そうに見えたけど歩いてみるとかなり時間がかかった」ということも多く、夏場の暑さや冬の寒さもかなりキツイということも考慮しておきましょう。
駅から遠めのところは、初めから「バス」や「タクシー」の利用を考えた方がいいかもしれません。
京都は「バス」が発達しており、観光客も多いことから「タクシー」も数多く走っていますので、移動の足にはあまり困らないところはいいところです。
時間があれば、のんびり歩きながら参拝して回るのもいいものですけどね。
大人気の観光スポット「金閣寺」や「北野天満宮」からはそれほど遠くない位置にありますので、こちらもぜひ足を延ばして参拝すれば、京都旅行の幅がぐんと広がることと思います。
この記事では、京都へのご利益参りで開運したい方のために、京都の中でも、どちらかというと通好みの観光スポット「大徳寺」から「西陣」周辺にある開運神社をご案内していくことにしましょう。
この記事を読むことで、「開運」「金運」の祈願を成就させてくれそうな神社がどこなのかが分かり、今までよりさらにポイントを押さえたご利益参りができるようになるかもしれません。
この記事を読んでほしい人
- 京都への「神社参拝」で「よい運」と縁を持ちたい人
- 京都の「紫野」周辺から「西陣」界隈にある「開運神社」が気になる人
- リラックスした「京都旅行」の合間に少しだけ寄り道して「ご利益参り」をしたい人
- 「大徳寺」「金閣寺」などの観光地から行きやすい場所で「開運」「金運」の祈願がしたい人
- 「御朱印」「お神札」「お守り」を集めるのが楽しい人
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【大徳寺周辺】
■今宮神社
「今宮神社」は、1001年に疫病が流行したことから、朝廷が平安遷都以前から現在地にあったとされる疫神スサノオ命を祀る社に社殿を造営して今宮社と名付けたのが始まりだそうです。
平安京遷都後に、しばしば起こっていた疫病や災厄に対して営まれていた御霊会のうち、994年に京都で大規模な疫病が蔓延したため行われた「紫野御霊会」が今宮祭の起源とされています。
その後も疫病が流行るたびに紫野御霊会が営まれ、やがて今宮社の祭礼（今宮祭）として定着して毎年5月に行なわれるようになりました。
1284年には正一位の神階最高位が与えられますが、京の町全体が応仁の乱（1467年-1478年）やその後の戦国時代の大混乱に巻き込まれてしまい、今宮神社自体も一旦荒廃します。応仁の乱では今宮神社も焼失しました。
天下統一後、1593年に豊臣秀吉が今宮社の御旅所を再興し、神輿1基を寄進しています。
今宮神社が再び名を上げるのは江戸時代に入ってからであり、今宮神社を深く崇敬し毎日参拝していた西陣の八百屋の娘「お玉」が徳川3代将軍家光の側室となり、5代将軍綱吉の生母・桂昌院として従一位となる大出世をします。
これが「玉の輿」という故事ことわざの由来になったとの説があり、このことから今宮神社は別名「玉の輿（たまのこし）神社」とも言われています。
桂昌院ほど意図や策謀の力なしにトントン拍子に出世した人は日本史上唯一と言われていますが、それほどに強運の持ち主だったということです。
桂昌院は京都の寺社の復興に力を注ぎましたが、中でも今宮神社に対する手厚い崇敬とふるさとの街に対する愛郷の念が非常に強かったそうです。
東京にも桂昌院ゆかりの「柳森神社」があり、名だたる金運神社として人気の神社です。
桂昌院の「ごぼう抜き」ともいえる大出世はまた、大きな金運をももたらしたと言え、神頼みに参拝する価値は高いでしょう。
神占石と呼ばれている「阿呆賢さん」は撫でて軽くなれば願いが叶うとされているようです。
金運も叶えてもらいましょう。
【神社データ】
【祭神】
大己貴命、事代主命 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ＜最寄り駅周辺＞
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
■建勲神社
「建勲神社」は、正式には「たけいさおじんじゃ」ですが、一般的には「けんくんじんじゃ」と読まれており、地元では「建勲（けんくん）さん」と呼ばれ親しまれています。
主祭神は、戦国の覇王「織田信長」です。
1869年（明治2年）、「日本が外国に侵略されなかったのは、天下統一をめざして日本を一つにまとめた信長のおかげ」であるとして、戦国時代を天下統一や朝廷の復興などをおし進めた織田信長を賛えるため「健織田社（たけしおりたのやしろ）」を創建することが明治天皇により決定されます。
翌1870年（明治3年）に、信長の子孫で天童藩知事の邸内（東京）と織田家の旧領地である山形県天童市に建勲社が造営されました。
1880年（明治13年）、現在地の京都船岡山に社殿を造営して東京より遷座しました。
現在地の船岡山は、本能寺の変の後、信長の葬儀を執り行った羽柴秀吉によって信長の廟所と定められた場所です。
また、平安京における四神相応の「玄武（北方）」に位置していることから、北方守護の意味合いもありこの場所に決まったそうです。
北方守護と言えば「毘沙門天」が有名ですが、「毘沙門天」が四天王の中で最強とされていることからも主祭神である信長の位置づけがよく分かります。
織田信長の天下布武の事績にちなんで、「国家安泰」「難局突破」「大願成就」がご利益とされています。
それがどうして金運なのか？不思議に思いませんか？？
戦国時代はあまたの戦国大名が勃興しましたが、それらは言い換えればすべて経済政策に成功した大名でした。
甲斐の武田信玄も越後の上杉謙信も安芸の毛利元就も経済的成功の上に、戦での勝利を重ねていき巨大な大名になっていきましたが、その最大の成功者が織田信長です。
織田家は、信長の祖父信定の代に尾張国の津島湊を押さえ、そこから上がる莫大な税収と商人たちとの連携を背景として経済的に大成功を収め、のちの織田家勃興の基礎を作ります。
信長の代になり織田家は大きく飛躍を遂げますが、それも信長の「楽市楽座」や「堺・大津への代官設置」などの的確な経済的施策が大当たりしたことが大きな要素になっています。
織田信長は同時代の戦国大名の中で、「最も裕福な大名」だったでしょう。
金運を祈願するには、理想的な祭神なのではないでしょうか。
シミュレーションゲーム「信長の野望」のテーマソングが聞こえてきそうです。
【神社データ】
【祭神】
織田信長 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ＜最寄り駅周辺＞
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
【西陣周辺】
■櫟谷七野神社
「櫟谷七野神社」は、「いちいだに ななの じんじゃ」と読みますが、「安産」や「浮気封じ」「復縁」などにご利益があると言われている神社です。
この地は平安時代から鎌倉時代にかけ、賀茂社に奉仕する未婚の皇女から選ばれた「斎王」が身を清めて住んだ御所（斎院）があり、周辺が紫野と呼ばれていたため「紫野斎院」とも称されました。
「七野」というのは伊勢神宮の斎院に準じて設けられた紫野斎院が廃絶された時、その屋敷神であった「春日神・伊勢神・石清水神・賀茂神・平野神・松尾神・稲荷神」の七神を合祀した神社だからと言われています。
あるいは、この周辺の地名である「紫野・上野・柏野・北野・平野・蓮台野・内野」をまとめて「七野」と称しており、その七野の神社の祭神を併せて祀った神社である事から名が付いたとも言われています。
文徳天皇の皇后である藤原明子（ふじわらのあきらけいこ）の子供ができ、大和国三笠山から春日神をお迎えして安産を祈願したところ、無事に清和天皇を産む事が出来た事によることが「安産」のご利益の由来です。
また、宇多天皇の妃が、天皇の愛情を復活させて欲しいと櫟谷七野神社に祈願したところ、「社殿の前の白砂を三笠山の形に積んで祈願せよ」というお告げを受けます。
そのお告げの通りに白砂で山を形作ったところ、宇多天皇の寵愛が戻ったという故事により「浮気封じ」「復縁」にご利益があるとされています。
特に「浮気封じ」「復縁」のご利益は女性に大人気で、行きやすい場所にあるわけではないのに、結構女性の参拝者が多く訪れるそうです。
他の人が本殿前に積み上げた高砂山の白砂を持ち帰って、別れたい相手のポケットの中などに入れておくと別れることができるというお話もあります。
「浮気封じ」「復縁」と同様、こちらの「縁切り」のご利益も女性に大人気だということです。
ところで「金運アップ」についてですが、公式ホームページはもちろん、ネットで調べてもそんな話は出てきません。
では、なぜ「金運」かというと、斎王の住居跡地だということが関係してきます。
言い換えれば、古の聖地であるということです。
斎王は身を清めることが何よりも大切でしたから、その居住地も当然選び抜かれたパワースポットだったと思います。
また、運の内容は違えど、実際にご利益の由来譚があるということも大きいでしょう。
勧請したとされる春日大社は、金運出世運のご利益でも有名です。
一般的に、金運がある神社と言われている理由をよく調べてみると、ある一定のパターンが浮かび上がってきます。
逆に言えば、それに類するパターンに当てはまる場合、同様のご利益が期待できる可能性があると考えられます。
試してみる価値があるかもしれませんよ。
【神社データ】
【祭神】
武甕槌命、経津主命 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ＜最寄り駅周辺＞
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
■晴明神社
「晴明神社」は、平安時代に活躍した陰陽師の安倍晴明を祀る神社であり、一条戻橋のたもとにあったと言われる晴明の屋敷跡に鎮座しています。
「晴明神社」が京都で最強のパワースポットであると評する人もいて、「魔除け」「厄除け」にご利益があるとされます。
陰陽師は、星の動きから吉凶を予測し、独特の呪術・占術・暦術をつかって厄除けをしたり怨霊や祟りを鎮める役職でした。
「晴明神社」（安倍晴明邸）は京都御所から見て鬼門（北東）にあたる位置にありますが、御所を守る「鬼門除け」の役目を果たしていたようです。
1005年に晴明が85歳の長寿で亡くなると、時の天皇であった一条天皇は晴明の功績を絶賛し、「晴明は稲荷神の生まれ変わりである」として、1007年にその屋敷跡に晴明を主祭神として祀る神社を造営しました。
なぜ晴明が稲荷神かというと、晴明の母親が葛葉明神の化身「白狐」であるという噂が元になっているようです。
近年では夢枕獏の小説「陰陽師」の大ヒットにより漫画化・映画化もされ、主人公である 安倍晴明のブームが起こり、晴明神社にも全国から参拝者が訪れるようになりました。
晴明の紋である「晴明桔梗」は、五芒星とも言われます。
この形は陰陽道では「木・火・土・金・水」の相克を象る重要な祈祷呪符の1つで、災難除けやあらゆる魔除けに効果があるそうです。
「晴明神社」では、この「晴明桔梗」紋をあちこちで見ることができ、普通の神社とはちょっと違った雰囲気を醸し出しています。
本殿の北に、「晴明井」といわれる井戸があります。ここから湧きだす水は「晴明水」と呼ばれ、安倍晴明の陰陽道の霊力により湧き出たといわれる霊水であり、「難病を治す」「無病息災」の力があると伝わっています。
「晴明井」のほか「厄除桃」「御神木」などの不思議な力を持っていると言われるスポットが色々あり、なかなか神秘的な神社だと言えそうです。
「安倍晴明」にはにわかには信じられないような、「式神を手足のように駆使し、自邸の戸や扉を勝手に開閉させた話」「父親の惨殺死体を甦らせた話」「晴明が死後蘇生した話」「花山天皇を頭痛から救った話」「呪詛返しにより晴明を呪い殺そうとした者を倒した話」「藤原道長の危機を救った話」などの伝説が数多く残っています。
異能の陰陽師が主祭神の神社ですから、強力な霊験やご利益が期待できそうですね。
実際、「祈願の効果抜群」という口コミもネットで目にすることができます。
人気も高く、多くの有名人も参拝しているようで、例えば男子フィギュアスケートの羽生結弦選手なども訪れて、絵馬を奉納したりしているようです。
羽生選手の魅力的な演技や世界的な記録は、晴明神社が力を貸しているのかもしれません。
天皇の側近として数々の功績をあげた晴明の事績にあやかって、出世運や仕事運にもご利益があるとされているほか、陰陽道の力によるさまざまな種類の祈願が可能な、著名な占星術研究家たちにもおススメの神社です。
【神社データ】
【祭神】
安倍晴明 ほか
【周辺のグルメ情報】
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この記事のまとめ
おもな内容のポイント整理
この記事のまとめ
- このエリアのおもな金運神社は「今宮神社」「建勲神社」「櫟谷七野神社」「晴明神社」の4社
- このあたりは「大徳寺」などで有名で、京都の町をのんびりと散策するのにいいかも
- 「今宮神社」は最高位の神階を持ち、「玉の輿神社」とも呼ばれる強力なご利益の神社
- 「建勲神社」は、戦国時代で最も裕福な大名だったと言える「織田信長」を祀る神社
- 「晴明神社」は陰陽師の安倍晴明を祀り、「祈願の効果抜群」と言われるほど強力なおすすめ神社