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 カラーテレビが爆発的に普及した1970年代から、テレビ番組はそれまで以上の幅の広がりを見せ始めます。

その1つが映画番組で、テレビによる映画放送自体はかなり早くから行われており、70年代以前にも映画番組はありましたが、カラーテレビの普及に歩調を合わせるように、ぞくぞくとカラー時代に即した新しい映画番組が放送開始されていきます。

それらは瞬く間に人気を博し、70年代前半にはすっかり定着しました。

私の小さいころ、父と母が仕事が終わってのんびり晩酌しながら居間で映画番組を見ていたのを思い出します。

私もそれにくっついて、「遅いから寝なさい」という声を無視しながら、いっちょまえに映画を見ていました。

小学生だったのでよくわからないセリフや映像もありましたが、ちょっと大人になったような気もしてとても好きだったのを覚えています。

今の方がテレビや映像の技術ははるかに進んでいますが、それでもあの頃のものの方が何とも言えない良さがある気がしますね。

古き良き、しあわせな時代だったんでしょうか。

今回は、そんな1970年代に広がりを見せた映画番組の系譜の中から、特に懐かしいものを選んでテーマソングを集めてみました。

ぜひ楽しんでいってください。

<なつかしの映画番組>
金曜ロードショー

水曜ロードショー

月曜ロードショー

日曜洋画劇場

ゴールデン洋画劇場

<2時間ドラマ>
火曜サスペンス劇場

土曜ワイド劇場

 テレビの映画番組の始まり

 テレビ番組としての映画番組は、カラーテレビが一般へ普及し始めるとともに、放送局のカラー放送の中継網が完成し、1966年にはじめての映画番組が放送開始されています。

当初は「土曜洋画劇場(NETテレビ:現テレビ朝日)」「火曜映画劇場(フジテレビ)」「日曜映画劇場(NETテレビ:現テレビ朝日)」の3つでしたが、それが名前を変えてリニューアルされたり、あるいは新しく立ち上げられたりして、現在まで脈々と映画番組の系譜が続いています。

ちなみに1966年といえば、テレビ番組でいうと「サンダーバード」「笑点」「ウルトラQ」「ウルトラマン」「マグマ大使」「おそ松くん」「ママとあそぼう!ピンポンパン」「魔法使いサリー」などが放送開始になった年です。

また、「11PM」の司会に大橋巨泉が抜擢され、「第17回NHK紅白歌合戦」は、なんと視聴率74.0%もあったそうですよ。

テレビで放映される映画は、フィルムやビデオで撮影され最初は映画館で上映される一般的な「映画」と、最初からテレビ番組のドラマとして放送されるために製作される映像作品の2つがあります。

映画館上映用として撮影された映画はテレビ番組の枠にキレイに収まらないために、編集でカットされて放映されるのが特徴です。

今では、DVDやレンタル店などが普及しており、ノーカット版は簡単に見ることができますが、当時はそうではなかったので、カットされた部分が見たくてしょうがありませんした。

そういう点では、今の人はうらやましい限りです。

 金曜ロードショー

「金曜ロードショー」は1985年10月4日から現在まで日本テレビ系で毎週金曜日に放送されている映画番組です。

2012年4月6日の放送から「金曜ロードSHOW!」にタイトル変更されて今に至っています。

映画はその多くが土曜日に封切られることから、特にシリーズ映画の最新作公開のときは、前日の「金曜ロードショー/金曜ロードSHOW!」で前回作や関連作品が放送されるケースが多かったそうです。

また、テレビ初放送や地上波初放送の作品も多くあるのが特徴です。

もともとは「水曜ロードショー」でしたが、放送日を金曜日に移動する形で「金曜ロードショー」が始まりました。

解説者でもっとも有名なのが、初代の「水野晴郎(1985年10月4日~1997年3月28日放送分まで)」で、「いやぁ、映画ってほんっとうにいいもんですね~!それではまた、ご一緒に楽しみましょう」というフレーズは、この「金曜ロードショー(前身の水曜ロードショーから)」で有名になりました。

テーマ曲は有名アーティストに依頼されており、「ピエール・ポルト」「久石譲」「岩代太郎」「大野哲二」などが作曲しています。

特に印象的で有名なのが、初代テーマソング「Friday Night Fantasy/ピエール・ポルト&ヒズ・オーケストラ」でしょう。

2代目テーマソングの「Cinema Nostalgia/久石譲」もいい曲ですね。

【金曜ロードショー】<YouTube>

 水曜ロードショー

 「水曜ロードショー」は、1972年4月5日から1985年9月25日まで、日本テレビ系で毎週水曜日の21:00~22:56に放送されていた映画番組です。

「水曜ロードショー」が番組枠を移動する形になり、前述の「金曜ロードショー」が放送開始されました。

解説者は、「水野晴郎(1972年10月4日~1983年6月1日放送分まで、及び最終回1985年4月3日放送分)」がもっとも有名で、例の「いやぁ、映画ってほんっとうにいいもんですね~!それではまた、ご一緒に楽しみましょう」という決めゼリフは、この番組(1974年4月3日放送分『シェーン』)からだそうです。

テーマ曲は有名アーティストに依頼されており、ニニ・ロッソの作曲・演奏した曲「Wednesday Night」が最初から最後まで使用されました。

ちなみに「水曜ロードショー」には同名タイトルの別番組がありまして、こちらは1989年10月4日から1993年9月29日まで毎週水曜21:00~22:54にTBS系で放送されていました。

こちらの番組はもともとは「月曜ロードショー」で、荻昌弘を解説に迎えて20年以上放送していましたが、番組編成の改編のあおりを受けて転々と移動させられていたのが、水曜の21時台の放送枠に落ち着いたものです。

解説者で有名なのは3代目の宮島秀司で、「シネマ・アイ」と名乗り、番組最後に「映画のような夢を!」というセリフで締めくくっていました。

「月曜ロードショー」時代の流れを受け継ぎ、海外映画の放送が多かったようです。

【水曜ロードショー】<YouTube>

 月曜ロードショー

 「月曜ロードショー」は、1969年10月6日から1987年9月21日まで、毎週月曜21:00~22:54にTBS系で放送されていた映画番組です。

もともとは、1966年7月2日から1969年3月29日まで放送されていた「土曜ロードショー(毎週土曜22:05~23:50)」と1969年4月4日から1969年9月26日まで放送されていた「金曜ロードショー(毎週金曜19:30~21:30:上述の日本テレビ系の金曜ロードショーとは関係ない)」の系譜に位置します。

海外映画の吹き替え作品を中心に放送していました。

映画評論家の荻昌弘が、テレビの前の視聴者に語りかけるような落ち着いた雰囲気で解説を担当していました。

番組枠の変遷が多く、「土曜ロードショー(1966年7月2日~1969年3月29日)」⇒「金曜ロードショー(1969年4月4日~1969年9月26日)」⇒「月曜ロードショー(1969年10月6日~1987年9月21日)とリニューアルされ、その後「ザ・ロードショー(1987年10月6日~1988年9月27日)」⇒「火曜ロードショー(1988年10月18日~1989年3月14日)」⇒「火曜ビッグシアター(1989年4月4日~1989年9月19日)」⇒「水曜ロードショー(1989年10月4日~1993年9月29日)」となっています。

テーマソングはオープニング「Overture/ブロードウェイ・ミュージカル『Peter Pan』より」 とエンディング「The Party’s Over/レイ・アンソニー・アンド・ヒズ・オーケストラ」です。

【月曜ロードショー】<YouTube>

 日曜洋画劇場

 「日曜洋画劇場」は1967年4月9日から2013年3月31日放送までは毎週月曜枠で、2013年4月7日からは「日曜エンターテインメント」内で映画を取り上げる際に、「日曜エンタ・日曜洋画劇場」の二重タイトルで不定期放送をしている映画番組です。

2017年4月の番組改編で「日曜エンターテインメント」が終了になり、「日曜洋画劇場」もその番組枠での放送は終了します。

もともとは「土曜洋画劇場(1966年10月1日~1967年4月1日)」というタイトルで放送されていましたが、番組枠を移動し、以後はずっと「日曜洋画劇場」として長寿番組になりました。

「洋画劇場」と言いながら、邦画も放送しています。

番組の顔はなんといっても「淀川長治」で、前身の「土曜洋画劇場」からずっと「日曜洋画劇場」1998年11月15日放送分まで、冒頭と終了後の解説を亡くなるまで担当してきました。

番組冒頭の「ハイ皆さん、こんばんは」から始まって、「怖いですねえ~、恐ろしいですねえ~」と話す独特の節回しや、番組最後の「それでは次週をご期待(お楽しみ)下さい。サヨナラ!、サヨナラ!、サヨナラ!…」というセリフで、「サヨナラおじさん」として一躍全国的に有名になりましたね。

番組当初は、この「サヨナラ!」の回数が毎回違っていたそうで、ある日淀川は、小学生の男の子から直接電話で「淀川さんが『サヨナラ』と何回言うかが、小学校の友達の間で毎週賭けられている」という話を聞きました。

賭けといっても、ただ当たったら自慢するだけのたわいないものだったようですが、淀川は「賭けをするのは良くないことですよ」と諭し、それからは「サヨナラ」の回数は3回だけにすると決めたという逸話?があります。

その他にも、誠実でまじめな人柄がにじみ出る逸話を数多く持った人でした。

ちなみに、アーノルド・シュワルツェネッガーの愛称「シュワちゃん」は、淀川長治が命名したものだそうですよ。

エンディングテーマの「So in Love/コール・ポーター」がテーマソングとして有名です。

【日曜洋画劇場】<YouTube>

 ゴールデン洋画劇場

 「ゴールデン洋画劇場」は、1971年4月2日~1981年3月27日には毎週金曜日の21時台、1981年4月4日~2001年9月29日は毎週土曜日の21時台にフジテレビ系で放送された映画番組。

2001年10月6日放送分より「ゴールデンシアター」(2001年10月6日~2003年9月27日)としてリニューアルされましたが、その後「プレミアムステージ」(2003年10月4日~2006年3月25日)⇒「土曜プレミアム」(2006年4月1日~現在:2007年4月14日から放送枠を拡大)となり、今に至っています。

もっとも有名な解説者は2代目の「高島忠夫」であり、うつ病で正式に降板するまで延べ約27年にわたり「ゴールデン洋画劇場」の顔としてホスト役をこなしました。

オープニングテーマは4つ作られており、初代(1971年4月~1981年3月)は「ゴールデン洋画劇場テーマ/高沢智昌」、2代目(1981年4月~1995年3月)は「ゴールデン洋画劇場のテーマ/八木正生」、3代目(1995年4月~1997年3月)は「YESTERDAY S DREAM(『ゴールデン洋画劇場』タイトルテーマ)/立原摂子、4代目(1997年4月~2001年9月)は「『ゴールデン洋画劇場』テーマ/佐山雅弘」となっています。

【ゴールデン洋画劇場】<YouTube>

 テレビの2時間ドラマ枠

 映画専用の枠ではありませんでしたが、2時間ドラマの枠でも映画を放送することがたまにあったような気がします。(気のせいかな?)

特に私はミステリーが大好物ですので、「火曜サスペンス劇場」や「土曜ワイド劇場」はよく見た記憶がありますね。

2時間ドラマは、1977年7月2日に放送開始のテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」が先駆けとなり、1980年代に入ると民放各局が続々と制作・放送し、1990年代中ごろまでは週に8本の枠が作られるほど人気がありました。

2000年代に入ると大幅なリニューアルや枠の再編などが進み、日本テレビ系で放送されていた「火曜サスペンス劇場」が2005年9月で放送終了したことは、その象徴的な出来事だったと言えそうです。

映画番組に負けず劣らず耳に残るなつかしいテーマソングでもあり、ここでちょっと取り上げてみましょう。

 火曜サスペンス劇場

 「火曜サスペンス劇場」は、1981年9月29日から2005年9月27日まで日本テレビ系で毎週火曜日に放送された2時間ドラマ番組です。

「火サス」の愛称で親しまれました。

1981年の放送開始から約24年間放送され、一時期は視聴率20%を超えるドル箱番組であったが、2000年以降は視聴率低下に歯止めがかからず、「DRAMA COMPLEX-ドラマ・コンプレックス-」(2005年11月1日~2006年10月17日)⇒「火曜ドラマゴールド」(2006年10月31日~2007年3月27日)へと改編されていきました。

ちなみに「火曜サスペンス劇場」の最多出演俳優は「水谷豊」、最多出演女優は「浜木綿子」、犯人役として出演した最多俳優(女優)は「藤真利子」だそうですよ。

「船越英一郎」や「片平なぎさ」「山村紅葉」じゃないんですね。

オープニングテーマは3つあり、初代(1981年9月29日~1983年4月26日)は「夢のセレナードミッドナイトクライシス 火曜サスペンス劇場オープニングテーマ’81/木森敏之」、2代目(1983年5月3日~1989年5月30日)は「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ/木森敏之」、3代目(1989年6月6日~2005年9月27日)は「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ/木森敏之」(2代目のアレンジ)となっています。

「火曜サスペンス劇場」はオープニングテーマのほかに主題歌を設定していて、オープニングとエンディングでそれぞれ曲が流されました。

放送期間を通して全26曲が主題歌となっており、楽曲は以下の通りとなっています。(リンク先は<YouTube>です。)

1 【聖母たちのララバイ/岩崎宏美】 1981年9月29日~1983年4月26日
2 【家路/岩崎宏美】 1983年5月3日~1984年6月26日
3 【橋/岩崎宏美】 1984年7月3日~1985年6月25日
4 【25時の愛の歌/岩崎宏美】 1985年7月2日~1986年9月30日
5 【夜のてのひら/岩崎宏美】 1986年10月7日~1987年11月24日
6 【風のLONELY WAY/杉山清貴】 1987年12月1日~1988年12月20日
7 【化石の森/柏原芳恵】 1988年12月27日~1989年5月30日
8 【シングル・アゲイン/竹内まりや】 1989年6月6日~1990年9月18日
9 【告白/竹内まりや】 1990年9月25日~1991年10月1日
10 【あなたの海になりたい/真璃子】 1991年10月8日~1992年9月22日
11 【愛という名の勇気/益田宏美】 1992年10月13日~1993年9月28日
12 【遥かな時を越えて/中村彩花】 1993年10月12日~1994年3月29日
13 【名前のない愛でもいい/白井貴子】 1994年4月12日~1995年1月31日
14 【Day by day/沢田知可子】 1995年2月7日~1996年3月26日
15 【ごめんね・・・/高橋真梨子】 1996年4月2日~1997年5月27日
16 【バラード/石井明美】 1997年6月3日~1998年4月7日
17 【横顔/酒井法子】 1998年4月14日~9月22日
18 【体温/Paradise Lost】 1998年10月13日~1999年4月27日
19 【哀しい人/中村雅俊】 1999年5月4日~2000年3月14日
20 【幸せのかたち/高橋真梨子】 2000年4月4日~9月26日
21 【深紅の花/工藤静香】 2000年10月3日~2001年10月16日
22 【Tears in Crystal/ANRI】 2001年10月23日~2002年5月28日
23 【出逢い/安全地帯】 2002年6月4日~2003年12月9日
24 【ハナミズキ/一青窈】 2004年1月6日~12月14日
25 【空蝉/中村雅俊】 2005年1月11日~5月31日
26 【小さな恋の夕間暮れ/森山直太朗】 2005年6月7日~9月27日

【火曜サスペンス劇場】<YouTube>

 土曜ワイド劇場

 「土曜ワイド劇場」は、1977年7月2日から2016年3月26日までテレビ朝日系で放送されていた2時間ドラマです。

通称は「土ワイ」だって知ってましたか?

その後、「土曜プライム・土曜ワイド劇場」(2016年4月2日~2017年4月上旬)として「土曜プライム」という番組の一企画の扱いで存続しましたが、「土曜プライム」終了に伴い2017年4月から「日曜ワイド」が新設されることになりました。

2時間ドラマ枠の第1号であると同時に、後続のすべての2時間ドラマ番組よりも後まで同一時間帯同番組名で存続してきた、有数の長寿番組と言えましたが、残念ですね。

オープニングでは原作者ごとに異なるオリジナルのテーマ曲が使用されており、1996年3月までは主要出演者と共にオープニング最後には、原作者・脚本家・音楽家・監督などが画面に登場していたそうです。

もっとも有名なオープニングテーマは、1997年4月5日〜2004年10月30日に渡って使用された「金田一耕助風の人物が女の子を捕まえる」というもの。

流れる曲は「Diabolic Sequence/片倉三起也」です。

2015年4月4日からオープニングテーマを廃止してしまいました。

【土曜ワイド劇場】<YouTube>

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