芥川賞と並び称される文学賞に直木賞があります。
芥川賞が純文学が対象なのに対して、直木賞は大衆文学・エンターテイメント文学が対象で、受賞作は一部が『オール讀物』に掲載されます。
芥川賞と直木賞の歴代受賞作を比べると、直木賞受賞作の方が知っている作品が多いという人も多いのではないでしょうか。
直木賞は大衆小説がターゲットですから、大衆がどんなことを面白いと感じていたのかが、受賞作の変遷を追っていくと浮き彫りになってくるかもしれません。
それもまた、小説を読む楽しみの1つだと言えそうです。
この記事では、「芥川賞」と双璧をなす文学賞である「直木賞」について詳しく知らない方のために、直木賞の概要とその受賞作について一通り見ていきましょう。
この記事を読むことで、「直木三十五賞」についての概略と、歴代受賞作のタイトルと著者が分かり、未読既読を問わず、直木賞受賞作品を手に取って読んでみる呼び水になるかもしれません。
(「【 】の作品名称」は、検索サイト「Yahoo!」にリンクされており、該当する作品の詳細情報を得ることができます)
この記事を読んでほしい人
- 「直木三十五賞」についてその概略を知っておきたい人
- 「直木三十五賞」にはどんな「受賞作」があるのか気にかかる人
- 「直木三十五賞受賞作」を読みたいので調べてみようと思った人
- 「直木三十五賞」の「受賞者」は誰なのか気になる人
- 「歴代受賞作」と時代的背景との関連や娯楽性の変遷について考えたい人
直木三十五賞(直木賞)
「直木三十五賞」は、大衆小説に与えられる文学賞です。
文藝春秋の菊池寛が、友人の直木三十五の業績を記念して芥川賞とペアで創設した文学賞です。
当初は芥川賞同様に新人に与えられる賞でしたが、のちに中堅作家が主な対象へと変質していきました。
芥川賞同様1935年が第1回で、1945~48年の中断を経て、現在まで継続しています。
上半期・下半期の年2回の授与という点も、芥川賞と同じです。
芥川賞が注目されるにともなって直木賞も脚光を浴びるようになり、現在では芥川賞と共に文壇の登竜門的な意味を持つ文学賞となりました。
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■該当なし
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■胡桃沢耕史
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第88回(1982年下半期)
■該当なし
第87回(1982年上半期)
■深田祐介
【炎熱商人】
■村松友視
【時代屋の女房】
第86回(1981年下半期)
■つかこうへい
【蒲田行進曲】
■光岡明
【機雷】
第85回(1981年上半期)
■青島幸男
【人間万事塞翁が丙午】
第84回(1980年下半期)
■中村正軌
【元首の謀叛】
第83回(1980年上半期)
■向田邦子
【花の名前】
【かわうそ】
【犬小屋】
■志茂田景樹
【黄色い牙】
■1970年代後半受賞作
第82回(1979年下半期)
■該当なし
第81回(1979年上半期)
■田中小実昌
【浪曲師朝日丸の話】
【ミミのこと】
■阿刀田高
【ナポレオン狂】
第80回(1978年下半期)
■宮尾登美子
【一絃の琴】
■有明夏夫
【大浪花諸人往来】
第79回(1978年上半期)
■津本陽
【深重の海】
■色川武大
【離婚】
第78回(1977年下半期)
■該当なし
第77回(1977年上半期)
■該当なし
第76回(1976年下半期)
■三好京三
【子育てごっこ】
第75回(1976年上半期)
■該当なし
第74回(1975年下半期)
■佐木隆三
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第73回(1975年上半期)
■該当なし
■1970年代前半受賞作
第72回(1974年下半期)
■半村良
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第71回(1974年上半期)
■藤本義一
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第70回(1973年下半期)
■該当なし
第69回(1973年上半期)
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【暗殺の年輪】
第68回(1972年下半期)
■該当なし
第67回(1972年上半期)
■綱淵謙錠
【斬】
■井上ひさし
【手鎖心中】
第66回(1971年下半期)
■該当なし
第65回(1971年上半期)
■該当なし
第64回(1970年下半期)
■豊田穣
【長良川】
第63回(1970年上半期)
■結城昌治
【軍旗はためく下に】
■渡辺淳一
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■1960年代後半受賞作
第62回(1969年下半期)
■該当なし
第61回(1969年上半期)
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【戦いすんで日が暮れて】
第60回(1968年下半期)
■陳舜臣
【青玉獅子香炉】
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【僑人の檻】
第59回(1968年上半期)
■該当なし
第58回(1967年下半期)
■野坂昭如
【アメリカひじき】
【火垂るの墓】
■三好徹
【聖少女】
第57回(1967年上半期)
■生島治郎
【追いつめる】
第56回(1966年下半期)
■五木寛之
【蒼ざめた馬を見よ】
第55回(1966年上半期)
■立原正秋
【白い罌粟】
第54回(1965年下半期)
■新橋遊吉
【八百長】
■千葉治平
【虜愁記】
第53回(1965年上半期)
■藤井重夫
【虹】
■1960年代前半受賞作
第52回(1964年下半期)
■永井路子
【炎環】
■安西篤子
【張少子の話】
第51回(1964年上半期)
■該当なし
第50回(1963年下半期)
■安藤鶴夫
【巷談本牧亭】
■和田芳恵
【塵の中】
第49回(1963年上半期)
■佐藤得二
【女のいくさ】
第48回(1962年下半期)
■山口瞳
【江分利満氏の優雅な生活】
■杉本苑子
【孤愁の岸】
第47回(1962年上半期)
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【天才と狂人の間】
第46回(1961年下半期)
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【螢の河】
第45回(1961年上半期)
■水上勉
【雁の寺】
第44回(1960年下半期)
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【はぐれ念仏】
■黒岩重吾
【背徳のメス】
第43回(1960年上半期)
■池波正太郎
【錯乱】
■1950年代後半受賞作
第42回(1959年下半期)
■司馬遼太郎
【梟の城】
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【團十郎切腹事件】ほか
第41回(1959年上半期)
■渡辺喜恵子
【馬淵川】
■平岩弓枝
【鏨師】
第40回(1958年下半期)
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【総会屋錦城】
■多岐川恭
【落ちる】
第39回(1958年上半期)
■山崎豊子
【花のれん】
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【赤い雪】
第38回(1957年下半期)
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【ルソンの谷間】
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【お吟さま】
■穂積驚
【勝烏】
第35回(1956年上半期)
■南條範夫
【燈台鬼】
■今官一
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■新田次郎
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第33回(1955年上半期)
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■戸川幸夫
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第27回(1952年上半期)
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■今日出海
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■1940年代後半受賞作
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■山田克郎
【海の廃園】
第21回(1949年上半期)
■富田常雄
【面】
【刺青】ほか
(第二次世界大戦のため中断)
■1940年代前半受賞作
第20回(1944年下半期)
■該当なし
第19回(1944年上半期)
■岡田誠三
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第18回(1943年下半期)
■森荘已池
【山畠】
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第17回(1943年上半期)
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【寛容】ほか
第15回(1942年上半期)
■該当なし
第14回(1941年下半期)
■該当なし
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第5回(1937年上半期)
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第4回(1936年下半期)
■木々高太郎
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■海音寺潮五郎
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■川口松太郎
【鶴八鶴次郎】
【風流深川唄】
【明治一代女】
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Kindle Store
「kindleストア」は、「Amazon」が運営する「総合電子書籍ストア」で、取り扱っている書籍の数は、他の電子書籍の販売サイトを圧倒的に上回る業界最高クラスであり「全ジャンル」に強く、中でも「ビジネス書」のジャンルが強みがあること、そして「検索性」に優れることや、30日間無料の「お試し期間」もあるなど、使い勝手も抜群!
電子書籍専用のリーダー端末「Kindle」は、紙の書籍に近い読み心地を実現しており使って損はないアイテムですし、「スマホ」や「タブレット」に「アプリ」をダウンロードすれば「Kindleストア」で購入した電子書籍を読めることや、また「Amazonプライム」に会員登録していると約1000冊程の書籍が無料で読め、さらに「定額読み放題サービス」である「kindle unlimited」の会員になると、120万冊以上もの本を好きなだけ読むことができるのも魅力的!
「本をたくさん読みたい人」「電子書籍専用リーダー端末『Kindle』を使いたい人」「Amazonの通販をよく利用している人」「読みたい本や欲しい本が決まっている人」「定額読み放題のKindle Unlimitedにとても魅力を感じる人」「ビジネス書を中心に本を購入したい人」には、特におススメ!
楽天Kobo
「楽天Kobo」は、「楽天」が運営する、「Kindleストア」に次ぐ業界シェアNo.2の安心安全な「電子書籍ストア」で、ジャンルや品揃えに関してはこの2つが業界最高レベルであり、ほとんどすべての「出版社」「ジャンル」の書籍と取り揃えていますが、特に「洋書」に関しては「kindleストア」をしのぐほどの品揃えで使い勝手もよく、また、専用リーダー「Kobo」でも「スマホ」や「タブレット」用の「アプリ」でも読むことができるのは便利です。
自分の好きな本だけを読むのなら、「ポイント」が使える「楽天kobo」の方が「kindleストア」よりもお得であり、「amazon」より「楽天」を使うことが多ければ、「楽天カード」などとの連携で「ポイント」がザクザク貯まるので、「キャンペーン」や「クーポン」「セール」などをうまく利用し、「ポイント」とあわせて使えば、かなり「おトク」にできますし、雑誌専門の「定額読み放題サービス」である「楽天マガジン」もあるのは魅力!
「楽天市場や楽天関連のサービスを普段よく利用する人」「楽天カードを持っている人」「割引きよりもポイント還元が好きな人」「電子書籍専用リーダー『Kobo』を使いたい人」「小説や洋書を中心に購入する予定の人」「楽天の『セール』や『キャンペーン』『クーポン』を利用したい人」「雑誌だけ読めればいいので『楽天マガジン』に魅力を感じる人」には、とくにおススメ!
ブック放題
「ブック放題」は、350種類以上の雑誌が読めるソフトバンク系の「雑誌読み放題サービス」で、「1ヶ月無料のお試し期間」があることや、「記事検索ができる」「複数端末が利用できる」、事前にダウンロードした雑誌をいつでも「スマホアプリを使って読める」ことなど、使い勝手がよいのはうれしいところ。
大きな特徴は、最新の「雑誌」だけでなく「マンガ」も読み放題で楽しめることで、マンガは旧作が中心ですが3万冊以上が揃っており、「懐かしの名作マンガ」が楽しめるのと、「旅行誌るるぶ」の取扱が他のサービスよりも圧倒的に豊富なので「旅行好き」には魅力的!
「月額料金が安い雑誌読み放題サービスを探している人」「なつかしいマンガが大好きな人」「旅行先で『るるぶ』が見たい人」「日常や旅先での暇つぶしに雑誌を読みたい人」「雑誌記事を検索したい人」「複数端末で利用したい人」には、おススメです!
この記事のまとめ
おもな内容のポイント整理
この記事のまとめ
- 大衆文学やエンターテイメント文学の賞「直木賞」は、「オール讀物」に受賞作を掲載
- 文学性とエンターテイメント性のバランスが重要で、その視点からたのしむのもいい
- 『容疑者Xの献身』や『下町ロケット』など、映像化されて大ヒットした作品もある
- 直木賞受賞作は、「芥川賞」よりも時代の空気感が色濃く反映されていると言える
- 歴代の受賞作を見比べることで、大衆文化の娯楽性の変遷過程を掴むことができる