この記事を読んでほしい人
- 「1979年」に人気のあった「ヒットソング」「注目曲」「アーティスト」が知りたい人
- 「1979年」にあった芸能界や音楽界のトピックが気になる人
- 「1979年」に世の中で起こった主な出来事を振り返りたい人
- 「1979年」の「年間ランキング100位までの曲」や「注目曲」を聴きたくなった人
- 「1979年」の「テレビ番組」や「封切映画」をなつかしいと思う人
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1979年(昭和54年)の音楽事情
ピンク・レディー失速
●本人たちの意思とは無関係に、所属事務所の意向で1978年(昭和53年)年末の「紅白歌合戦」を辞退し、裏番組のチャリティ特番「ピンク・レディー 汗と涙の大晦日150分!!」に出演するが視聴率で惨敗となり、NHKからも視聴者からも敵視される下地を作ってしまった。
ただし、この裏番組に関しては視聴率を「8.2%」取っており、当時「大みそかの風物詩」「国民的歌番組」「お化け番組」などと呼ばれた「紅白歌合戦」に対して、かなり「善戦」したのではないかという評価もあるにはある。
「紅白歌合戦」は、現在と違いこの当時芸能界に絶大な影響力を持っていたし、チャリティ番組への出演も逆に視聴者の「反感」と「ひんしゅく」を買うことになった。
特に、一部の視聴者側からは「慈善」「やさしさ」というよりも「偽善」「天狗になっている」と受け取られてしまったようであるが、このあたりのことは「キャンディーズ」とは対照的で、「不運」としかいいようがない。
●1979年(昭和54年)のアメリカ進出のために日本を留守にしている間、日本でのフォロー活動を一切しなかったため、視聴者、特に「ピンク・レディー」の人気を支えていた子供たちが、「ピンク・レディー」の姿を目にしなくなり、興味がほかへ移ってしまった。
また、元々「ピンク・レディー」の2人は、子供たちに人気になりたかったわけではなく、大人の女性として「もっと上の年齢層」にアピールしたいと考えていたようで、ちょうどアメリカ進出と同じころに、「大人向けに」イメージチェンジしたシングルをリリースし始めていた。
このことによって、
1:今までのファンだった「子供たち」と「その親たち」が離れてしまったこと、
2:日本で急いで「新しいファン層」を作らなければいけない時期に渡米して、その間日本をほぼ完全に留守にしたこと、
3:アメリカ進出も次に述べるように「中途半端に終わった」ことなどから、
「今までのファン層」と「狙っていたファン層」を両方とも取りこぼす結果となる。
●アメリカ進出においては、活動期間は短期間であったものの多くの「ファン」を得て、アメリカの3大ネットワークの1つであるNBCで「主演の冠番組」を獲得するなど、当時の外国人デュオとしては成功を収めたと言える。
ただし、この「成功」についても諸説あり、「ピンク・レディー」のバラエティ番組「PINK LADY SHOW」はアメリカで「史上最悪のTV番組」とも呼ばれ、視聴率の不振によって5回目にして打ち切りとなったとも言われている。
しかし、「アメリカでの知名度を広げられた」という意味では日本人初といえる成功を収めたものの、売り出し方が、よりセックスアピールを前面に出したスタイルであったため、国内での「健康的なお色気」というイメージを損なう恐れがあると判断され、日本ではアメリカにおける「ピンク・レディー」の番組はほとんど報道されなかった。
しかも、日本側ではなぜか「ピンク・レディー」のアメリカ進出が「全くの大失敗」に終わったと印象付けるかのようにメディアで報じられ、「ピンク・レディー」と同時期にアメリカで活動していた「YMO」を持ち上げて、「ピンク・レディー」を叩きに叩いた。
彼女たちが悪いわけではなかったが、確かにアメリカでの仕事は成功とはいいがたい面もあり、契約の関係上、アメリカの代理事務所に現地での仕事を全て丸投げされた形になっていたため、「ピンク・レディー」側が売り出したいイメージではなく、「アメリカで好まれる外国人女性のショースタイル」を押し付けられ、「色物的な扱い」をされていたと言えるかもしれない。
また、語学の準備なども十分になされないままにアメリカ進出が行われ、意味も分からず台本のセリフを丸暗記したそうなのでキチンと会話が通じていたとは思えず、そうしたマネジメント上の「不備」や「出たとこ勝負」が、アメリカでも日本でも「ピンク・レディー」の足を引っ張る大きな一因になった。
また、こうした「アメリカのマーケットにおける長期的な見通しの欠如」だけでなく、アメリカ進出の途中から「国内マーケット重視の営業判断」をマネジメントが下し始めたため、活動途中でのアメリカからの撤退につながっていく。
●ケイは当時、野口五郎と熱愛中で、「ピンク・レディー」の活動にそれ程意欲的ではなくなってきており、本格的なエンターティナーを目指そうとするミーとは、意識の差が生まれていた。
特に、アメリカ進出で過労が重なり、ケイが重度のホームシックにかかってしまい、契約を更新せず帰国となったため、「現地での知名度を上げて」ある程度の成功を収めつつあったアメリカ進出も中途半端な形に終わった。
「ゴダイゴ」の快進撃
フュージョン・ブーム
「山口百恵」のスゴさ
1979年(昭和54年)の日本
【この年の出来事】
【テレビ番組】
【封切映画】
年間ヒット曲ランキング ベスト100
■年間1位~10位
1【夢追い酒/渥美二郎】
2【魅せられて/ジュディ・オング】
3【おもいで酒/小林幸子】
4【関白宣言/さだまさし】
5【北国の春/千昌夫】
6【ガンダーラ/ゴダイゴ】
7【YOUNG MAN(Y.M.C.A.)/西城秀樹】
8【チャンピオン/アリス】
9【みちづれ/牧村三枝子】
10【カメレオン・アーミー/ピンク・レディー】
■年間11位~20位
11【いとしのエリー/サザンオールスターズ】
【C/W アブダ・カ・ダブラ(TYPE 3)】
12【カリフォルニア・コネクション/水谷豊】
13【HERO~ヒーローになる時、それは今/甲斐バンド】
14【銀河鉄道999/ゴダイゴ】
15【きみの朝/岸田智史】
16【花街の母/金田たつえ】
17【モンキー・マジック/ゴダイゴ】
18【セクシャル・バイオレットNo.1/桑名正博】
19【ビューティフル・ネーム/ゴダイゴ】
20【いい日旅立ち/山口百恵】
■年間21位~30位
21【アメリカン・フィーリング/サーカス】
22【青葉城恋唄/さとう宗幸】
23【夢想花/円広志】
24【季節の中で/松山千春】
25【燃えろいい女/ツイスト】
26【カサブランカ・ダンディ/沢田研二】
27【おやじの海/村木賢吉】
28【窓/松山千春】
29【ホップ、ステップ、ジャンプ/西城秀樹】
30【夢一夜/南こうせつ】
■年間31位~40位
31【ダンスに夢中/レイフ・ギャレット】
32【みずいろの雨/八神純子】
33【愛の水中花/松坂慶子】
34【美・サイレント/山口百恵】
【C/W 曼珠沙華】
35【虹とスニーカーの頃/チューリップ】
36【愛の嵐/山口百恵】
37【性(サガ)/ツイスト】
38【親父の一番長い日/さだまさし】
39【夢去りし街角/アリス】
40【君は薔薇より美しい/布施明】
■年間41位~50位
41【天までとどけ/さだまさし】
42【よせばいいのに/敏いとうとハッピー&ブルー】
43【Y.M.C.A./ヴィレッジ・ピープル】
44【ピンク・タイフーン/ピンク・レディー】
45【微笑の法則~スマイル・オン・ミー~/柳ジョージ&レイニーウッド】
【C/W FENCEの向こうのアメリカ】
46【夜明け/松山千春】
47【OH!ギャル/沢田研二】
48【ジパング/ピンク・レディー】
49【気分しだいで責めないで/サザンオールスターズ】
50【勇気があれば/西城秀樹】
■年間51位~60位
51【ポーラー・スター/八神純子】
52【波乗りパイレーツ/ピンク・レディー】
53【想い出のスクリーン/八神純子】
54【すきま風/杉良太郎】
55【しなやかに歌って/山口百恵】
56【思い過ごしも恋のうち/サザンオールスターズ】
57【ハピネス/タケカワユキヒデ】
58【忘れてほしい/渥美二郎】
59【たそがれマイ・ラブ/大橋純子】
60【遥かなる恋人へ/西城秀樹】
■年間61位~70位
61【イン・ザ・ネイビー/ヴィレッジ・ピープル】
62【ウォンテッド/ザ・ドゥーリーズ】
63【恋のサバイバル/布施明】
64【男達のメロディー/SHOGUN】
65【万華鏡/岩崎宏美】
66【よせばいいのに/田辺靖雄】
67【マイレディー/郷ひろみ】
68【港夜景/細川たかし】
69【涙の朝/八代亜紀】
70【ジンギスカン/ジンギスカン】
■年間71位~80位
71【アイム・セクシー/ロッド・スチュワート】
72【春おぼろ/岩崎宏美】
73【時代遅れの恋人たち/中村雅俊】
74【新宿・みなと町/森進一】
75【与作/北島三郎】
76【ホット・スタッフ/ドナ・サマー】
77【私のハートはストップモーション/桑江知子】
78【とまどいトワイライト/豊島たづみ】
79【安奈/甲斐バンド】
80【感触(タッチ)/甲斐バンド】
■年間81位~90位
81【LOVE(抱きしめたい)/沢田研二】
82【怪僧ラスプーチン/ボニーM】
83【マスカレード/庄野真代】
84【ブレックファスト・イン・アメリカ/スーパートランプ】
85【サマー・ナイト・シティ/アバ】
86【チキチータ/アバ】
87【他人船/小野由紀子】
88【ミステリー・ナイル/サンディー・オニール】
89【陽はまた昇る/谷村新司】
90【はるかな旅へ/ゴダイゴ】
■年間91位~100位
91【ほほえみの扉/三浦友和】
【C/W ふりむけば愛】
92【海岸通/イルカ】
93【雨に泣いてる/柳ジョージ&レイニーウッド】
94【ポパイ・ザ・セーラーマン/スピニッヂ・パワー】
95【微笑日記/榊原郁恵】
96【ダンシング・クイーン/アバ】
97【ヴーレ・ヴー/アバ】
98【舟唄/八代亜紀】
99【サンタモニカの風/桜田淳子】
100【たとえば・・・たとえば/渡辺真知子】
この年の注目曲
【邦楽】ピックアップ
注目曲 1~30
■【ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜/竹内まりや】
■【SEPTEMBER/竹内まりや】
■【オリビアを聴きながら/杏里】
■【愛染橋/山口百恵】
■【追いかけてヨコハマ/中島みゆき】
■【りばいばる/中島みゆき】
■【あばよ/中島みゆき】
■【雨・・・/中島みゆき】
■【この空を飛べたら/中島みゆき】
■【ルージュ/中島みゆき】
■【ヘイ・ダーリン/柳ジョージ&レイニーウッド】
■【プリズナー/柳ジョージ&レイニーウッド】
■【SOPPO/ツイスト】
■【アイム・ア・ロンリー・レディ/アン・ルイス】
■【Kiss In The Dark/ピンク・レディー】
■【マンデー・モナリザ・クラブ/ピンク・レディー】
■【DO YOUR BEST/ピンク・レディー】
■【愛を描いて-LET'S KISS THE SUN-/山下達郎】
■【永遠のFULL MOON/山下達郎】
■【LET'S DANCE BABY/山下達郎】
■【MAKE ME A STAR/ザ・スクェア】
■【TAKE ME/カシオペア】
■【BLACK JOKE/カシオペア】
■【ASAYAKE/カシオペア】
■【SPACE ROAD/カシオペア】
■【さよなら/オフコース】
■【愛を止めないで/オフコース】
■【風に吹かれて/オフコース】
■【青いエアメイル/松任谷由実】
■【帰愁/松任谷由実】
注目曲 31~60
■【最後の春休み/松任谷由実】
■【甘い予感/松任谷由実】
■【冷たい雨/松任谷由実】
■【緑の町に舞い降りて/松任谷由実】
■【DESTINY/松任谷由実】
■【悲しいほどお天気/松任谷由実】
■【MISS KISS/桜田淳子】
■【パーティー・イズ・オーバー/桜田淳子】
■【LADY/桜田淳子】
■【ロンリー・ウルフ/沢田研二】
■【お願いD.J./サザンオールスターズ】
■【ラチエン通りのシスター/サザンオールスターズ】
■【C調言葉に御用心/サザンオールスターズ】
■【そして、昼下り/来生たかお】
■【あなただけGood Night/来生たかお】
【C/W マイ・ラグジュアリー・ナイト】
■【ワンダフル・モーメント/松崎しげる】
■【私だけの十字架/ファウスト・チリアーノ】
■【夜霧のシルエット/クロード・チアリ】
■【ホーリー&ブライト/ゴダイゴ】
【洋楽】ピックアップ
注目曲 1~30
■【パリの散歩道/ゲイリー・ムーア】
■【オネスティ/ビリー・ジョエル】
■【ゴー・ウェスト/ヴィレッジ・ピープル】
■【僕を止めないで/クイーン】
■【愛という名の欲望/クイーン】
■【オール・ナイト・ロング/レインボー】
■【シンス・ユー・ビーン・ゴーン/レインボー】
■【ロスト・イン・ハリウッド/レインボー】
■【ロンドン・コーリング/ザ・クラッシュ】
■【トレイン・イン・ヴェイン/ザ・クラッシュ】
■【ラヴィン・ユー・ベイビー/キッス】
■【シュア・ノウ・サムシング/キッス】
■【地獄のハイウェイ/AC/DC】
■【ダーティ・ホワイト・ボーイ/フォリナー】
■【ヘッド・ゲームス/フォリナー】
■【エンジェル・アイズ/ロキシー・ミュージック】
■【ダンス・アウェイ/ロキシー・ミュージック】
■【シャイン・ラヴ/エレクトリック・ライト・オーケストラ】
■【ドント・ブリング・ミー・ダウン/エレクトリック・ライト・オーケストラ】
■【ファンキー・タウン/リップス・インク】
■【今夜はドント・ストップ/マイケル・ジャクソン】
■【ロック・ウィズ・ユー/マイケル・ジャクソン】
■【失われた愛の世界/ビージーズ】
■【哀愁のトラジディ/ビージーズ】
■【ラブ・ユー・インサイド・アウト/ビージーズ】
■【孤独のメッセージ/ポリス】
■【ミスアンダースタンディング/ジェネシス】
■【ロング・ウェイ・フロム・ホーム/ホワイトスネイク】
■【ラジオ・スターの悲劇/バグルス】
■【ハート・オブ・グラス/ブロンディ】
注目曲 31~60
■【ホワット・ア・フール・ビリーヴス/ドゥービー・ブラザーズ】
■【ブギー・ワンダーランド/アース・ウィンド・アンド・ファイアー】
■【ギミー!ギミー!ギミー!/アバ】
■【愛は魔術師/オリビア・ニュートン=ジョン】
■【ローズ/ベット・ミドラー】
■【愛を贈れば/スティーヴィー・ワンダー】
■【バッド・ガール/ドナ・サマー】
■【ノー・ モア・ティアーズ/ドナ・サマー&バーブラ・ストライサンド】
■【アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール/ピンク・フロイド】
■【グッド・タイムス/シック】
■【引き裂かれぬ仲/ザ・ジャム】
■【プライヴェイト・ヘル/ザ・ジャム】
■【イートン・ライフルズ/ザ・ジャム】
■【恋はヒート・ウェイヴ/ザ・ジャム】
■【マイ・シャローナ/ザ・ナック】
■【グッドナイト・トゥナイト/ポール・マッカートニー&ウイングス】
■【キューバ/ギブソン・ブラザーズ】
■【ベイブ/スティクス】
■【ロング・ウェイ・ホーム/スーパートランプ】
■【ロジカル・ソング/スーパートランプ】
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