「開運神社」にお参りをすると、ついついかわいい「お守り」や「縁起物」などに心を奪われます。
しかし、「開運神社」に行くたびに「お守り」や「縁起物」をいただいてしまうと、知らないうちにたまってしまい、あとでお返しするときに困りますよね。
「お守り」や「縁起物」は、いただいた神社に返さなくてはならないと聞いたことがあると思いますが、本当にそうなんでしょうか?
正しくは「出来ればそうした方がいいけれど、必ずしもそうしなくてもよい」ということのようです。
神道においては、基本的には「神社でいただいた授与品」は、どこの「神社」にお返ししても構いません。(「お寺でいただいたお守りや縁起物」などは、いただいた宗派の「お寺」にお返しします)
旅行先で訪れたような遠い場所にある神社には、なかなか行くことができませんので、そのような場合は自宅から近い場所にある神社に納めてもいいそうです。
ちなみに、神社によっては、郵送による「お守り」のお返しを受け付けている神社もあると聞きます。
また、大きくない神社の中には、場所の確保ができないことから、他の神社の授与品の受け入れを拒否している神社もありますので、分からなければ神職の方に聞いてみたり、電話で問い合わせたりしてみるといいでしょう。
この記事では、京都へのご利益参りで開運したい方のために、京都でも指折りの人気観光スポット周辺にある開運神社をご案内していくことにしましょう。
この記事を読むことで、「開運」「金運」の祈願を成就させてくれそうな神社がどこなのかが分かり、今までよりさらにポイントを押さえたご利益参りができるようになるかもしれません。
この記事を読んでほしい人
- 京都への「神社参拝」で「運気」を上昇させたいと思っている人
- 京都の「太秦(うずまさ)」から「嵐山」周辺にある「開運神社」が気になる人
- たのしい「京都旅行」の合間にちょっとだけ寄り道して「ご利益参り」をしたい人
- 「太秦映画村」「渡月橋」などの観光地から行きやすい場所で「開運」「金運」の祈願がしたい人
- 「御朱印」「お神札」「お守り」を集めたいと思っている人
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【太秦(うずまさ)周辺】
■木島坐天照御魂神社
木島坐天照御魂神社は、「このしまにます あまてるみたま じんじゃ」と読むそうです。
通称は「木島神社(このしまじんじゃ)」もしくは「蚕ノ社(かいこのやしろ)」と呼ばれています。
創建の時期は不明で、一説には604年推古天皇の時代に広隆寺の創建に伴って勧請されたとも言われています。
続日本紀では701年以前の祭祀の存在が確認されているので、それ以前から建っていたことは間違いないようです。
古くから雨ごいの神として信仰されていた神社であり、境内には「三柱鳥居」があることでも知られています。
「三柱鳥居」は他には東京の三囲神社などにありますが、強力なパワースポットを形成するとされる重要な造形物のようです。
そのせいかどうかは分かりませんが、雨を降らせる霊験が非常にあらたかであると伝えられ、1043年には朝廷から正一位の神階の最高位を贈られています。
昔の農作物は天候の変化に弱く、雨がきちんと降るかどうかは生死にかかわる問題でした。
そんな時代に「力のある神」と認められたことは、この神社のご利益の強さを物語っています。
さて、そんな木島坐天照御魂神社が、金運とどうかかわるのか?
冒頭でも触れましたが、この神社は別名「蚕ノ社」とも呼ばれています。
現在は養蚕をしている農家は少なくなりましたが、昔は多くの農家で蚕を飼っており、養蚕は農家の重要な収入源でした。
明治になり日本は開国をしますが、まだ国内の産業が十分育っていなかった当時、日本産の質の良い絹糸は、重要な外貨獲得のための産業でした。
そのあたりのことは、司馬遼太郎などの明治の日本を扱った小説や、「ああ野麦峠」などの明治時代を背景とした文学などに豊富に語られています。
最近では、富岡製糸場の世界遺産登録でも話題になりましたね。
言ってみれば、日本が殖産興業を成功させ、西洋列強と互角の発展を遂げることができたのも、「蚕の生み出す絹糸がもたらした財」のおかげだったとも言えます。
そう考えると、金運を祈願するのにふさわしいと思いませんか?
祭祀の始まりは詳しいことが分かっておらず諸説がありますが、嵯峨野や太秦の周辺は古代の渡来系氏族である秦氏が開拓した土地であり、周辺にある広隆寺・松尾大社・蛇塚古墳などが同様に知られていることから、蚕ノ社も秦氏ゆかりの神社ではないかといわれています。
また「蚕ノ社」の由来ともなった境内摂末社の蚕養神社(こがいじんじゃ)は、秦氏がもたらした養蚕・機織・染色技術に因むと推測されています。
ただし秦氏の渡来時期以前にも、木嶋社付近では和泉式部町遺跡などの弥生時代頃からの集住を表す古代の遺跡の存在が判明しています。
さらに「三柱鳥居(みはしらとりい、別名 三ツ鳥居/三面鳥居/三角鳥居)」は、秦氏の聖地である「双ヶ丘」「松尾山(松尾大社神体山)」「稲荷山(伏見稲荷大社神体山)」の遥拝方位を表したとする説もあります。
つまり、軸線が一致しているということなので、それらの土地のエネルギーとも関連性があるのかもしれません。
秦氏と言えば思い浮かぶのが「稲荷神」であり、また雨を降らせる神であるので「龍神」とも関連が深いと考えられます。
そして、どちらも名だたる「金運の神」でもあります。
京都を訪れたら是非行ってみて、運気アップをお祈りしてみてください。
【神社情報】
【祭神】
天之御中主神、大国魂神 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
【ネット情報】
■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
【嵐山周辺】
■梅宮大社
梅宮大社は創建年は不詳ですが、橘諸兄の母である藤原不比等夫人によって祭祀がはじめられたと伝わるかなりの古社で、格式も高い神社です。
現在の祭神は本殿4柱・相殿4柱の計8柱ですが、相殿4柱は851年-854年の合祀とされており、それ以前には建立されていたようです。
元々奈良時代に現在より南方の山城国綴喜郡(つづきぐん)井手町付近に創祀されたと伝えられ、のちに平安時代前期に橘嘉智子(檀林皇后とも呼ばれ祭神の1柱)によって現在地に遷座したとされています。
橘諸兄が篤く信仰したことから、四姓(源平藤橘)の1つである「橘氏」の氏神として知られる神社であり、また創祀者が藤原不比等の妻で、藤原不比等は初代中臣鎌足の嫡男で藤原氏の始祖と言えることから、藤原氏の崇敬もとても篤かったそうです。
梅宮大社の社伝によれば、橘嘉智子には子供がおらず梅宮に祈願したところ無事に皇子を産むことができたといい、その伝説にちなんで今も「子宝」「安産」の神として信仰されています。
また、祭神の酒解神 (さかとけのかみ)や酒解子神 (さかとけこのかみ)の名にちなんで酒造の神としても篤く信仰されています。
さて、金運との関連性ですが、祭神に注目してみましょう。
酒解子神 (さかとけこのかみ)とは「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」のことで、富士山の神として有名です。
富士山を神体山として祀る富士山本宮浅間大社は、日本有数の金運神社です。
そしてその父神である酒解神 (さかとけのかみ)とは「大山祇神(おおやまづみのかみ)」のことであり、現在大人気の金運パワースポットである山梨県の新屋山神社奥宮の主祭神です。
どちらの神も金運神社の祭神としてひんぱんに登場する、金運とはつながりの深い神様です。
上述のように梅宮大社は「子宝」「安産」「酒造」の神として有名ですが、祭神の顔ぶれを見ると金運もかなり期待できそうです。
さらに、付近には蛇塚古墳などがあり、古代の聖地であったことから、強いパワースポットであることも伺えます。
ご利益に期待してみましょう。
【神社情報】
【祭神】
大山祇神、木花咲耶姫命 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
【ネット情報】
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■松尾大社
松尾大社は、701年文武天皇の勅命による創建ですが、創祀は上古であると伝えられる京都最古の神社と言われています。
松尾山をご神体とし、古代の有力な渡来系氏族である秦氏により氏神として奉斎されてたことでも有名です。
平安京遷都後は東の賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)とともに、「東の厳神、西の猛霊」と並び称されるほど霊験のあらたかな神社で、平安京の西の王城鎮護社に位置づけられていました。
そのほか、亀を神使とすることでも知られます。神道では色々な動物が神使とされていますが、亀というのはなかなか興味深いですね。
読み方は正しくは「まつのおたいしゃ」ですが、一般的には「まつおたいしゃ」でも構わず、古くから両方の呼び名が用いられてきました。
金運との関連は、ここでも祭神に注目してみましょう。
主祭神は「大山咋神(おおやまぐいのかみ)」と「中津島姫命(なかつしまひめのみこと)」の2柱の神です。
「大山咋神(おおやまぐいのかみ)」は財宝と幸運の神「大年神」の子で、天台宗および比叡山延暦寺の守護神とされる神様です。
古代には漢人系氏族(三津首(みつのおびと)氏、秦氏)に祀られていた神でもあり、技術者集団であり経済的基盤が強力だった彼らの守護神であったことは、金運を考える上で大きいと思われます。
「中津島姫命(なかつしまひめのみこと)」とは、「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」のことで、「弁財天」と同神だとされています。
言わずと知れた金運財運や技術芸能の神様で、金運とのつながりは解説の必要もないでしょう。
また、周辺には「松尾山古墳群」があり、ここが古代からの聖地であったことが伺えます。
古代の住居跡や古墳などの古代人が好んだ土地の周辺に建つ神社は、とりわけパワースポットとしての力が強いと言われています。
神階が早くも881年頃には正一位勲一等の最高位になっていることをみても、そのご利益の強さを伺うことができます。
大きく立派な神社ですので、周辺の観光の見どころとしてもおススメです。
【神社情報】
【祭神】
大山咋神 市杵島姫命 ほか
【周辺のグルメ情報】
食べログ<最寄り駅周辺>
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■【この神社について】⇒yahoo! JAPAN
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この記事のまとめ
おもな内容のポイント整理
この記事のまとめ
- このエリアのおもな金運神社は「蚕の社」「梅宮大社」「松尾大社」の3社
- 「太秦」から「嵐山」周辺は指折りの人気観光地であり、土産物屋やカフェなどもたくさん楽しめる
- 「蚕の社」は、強力なパワースポットと言われる「三柱鳥居」を持つ古社
- 「梅宮大社」は四姓の1つである「橘氏」の氏神で、金運に強い祭神を祀る古代からの聖地
- 「松尾大社」は京都最古の神社とも言われる、パワーいっぱいの平安京の西の守護神社