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 前回までに、目にいいとされるビタミンとミネラルについては一通り話すことができたのではないでしょうか。

しかし、昔は栄養素と言えばほぼビタミン・ミネラルのことを指しましたが、今はそのカテゴリーに属さない栄養素もたくさん発表されています。

悩んでいる人が多いせいか、栄養学や医学などのさまざまな見地から新しい栄養素や既存の栄養素の新しい効能などが多数研究されており、今後の展開が期待できる分野だと言えそうです。

 疲れ目に効くビタミン・ミネラル以外の栄養素

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 今回は、ビタミンやミネラル以外の目にいい栄養素に注目してみましょう。

どれもサプリメントとして単独で販売されていますので、試してみてはいかがでしょうか?

金属系元素のミネラルと違って、とり過ぎはマズイということがあまりない栄養素だと言えるかもしれません。

サプリメントは、老眼などの目の老化や近視・乱視などの目の病気、目の疲れなどからくる強度の眼精疲労などに対して、決して「それだけで治せる」というものではありませんが、自分自身の体験から言っても、対策の1つとして充分効果的だと思います。

目は大事ですからね、さまざまな方法でいたわってあげましょう。

 βカロティン

 βカロティンは、体内に取り込まれたあとビタミンAに変わる栄養素で、特に夜間視力の維持を助けてくれます。

βカロティンは、目の働きに欠かせない物質として有名ですが、不足することで視力低下の原因にもなりますし、夜盲症(鳥目)になるともされています。

ビタミンAをじかに摂るより、βカロティンの状態で摂った方が効果が高いとも言われています。

目の網膜や粘膜を正常に保つ働きをし、目の疲れ・乾燥を防止するとともに、目の病気である黄斑変性症への予防効果も認められています。

また、抗酸化作用が非常に高く、ガンの予防にさえ効果があると言われています。

野菜・果物にたくさん含まれていますが、ちょっとしたことで不足しがちになるので、不足を感じる場合にはサプリメントで補っていくことが大切になります。

サプリメントとしても高額ではないので、無理なく継続でき、おススメの栄養素です。

疲れ目や視力の低下に効果的です。

 アントシアニン(アントシアン)

 アントシアニンは果物や野菜などに含まれるポリフェノールの一種で、ブルーベリーにたくさん含まれていることで有名です。

ブルーベリーのほかにも、ビルベリー、カシス、ブドウ、シソ、ナス、紫キャベツ、アロニアなどに多く含まれています。

疲れ目・かすみ目などの予防や改善、視力の維持などの効果があるとされています。

アントシアニンは疲れ目などに良いほかに、抗酸化作用もあり、老化も防ぎます。

また、毛様体筋の衰えにも効果があります。

目はモノを見ると、脳に伝えるためにロドプシンという物質が合成されますが、アントシアニンは摂取後すぐにロドプシンの合成が行われて目の機能が回復していきます。

アントシアニンは疲れ目などの症状に即効性がありますが、その効果はほぼ1日で消えてしまうと言われています。

目の為には、必要な量のアントシアニンを毎日欠かさず摂り続ける必要があるようです。

 アスタキサンチン

 アスタキサンチンは、自然界に広く分布している赤い天然色素です。

シャケの身が赤いのも、カニの甲羅がゆでると赤くなるのも、いくらが赤いのも全てアスタキサンチンが関わっています。

βカロティンの仲間の、植物由来のカロテノイド(天然色素)ですが、カロテノイドの中でも抜きんでた抗酸化作用の能力を持つ注目の栄養素です。

体内の活性酸素の除去が、健康に大きな影響を与えることはよく知られるようになりましたが、強力な抗酸化成分のビタミンEやβカロティンと比べても、アスタキサンチンは遥かに大きな抗酸化力を持っていることがわかりました。

スポーツ界などで注目を浴びているコエンザイムQ-10よりも強力なようです。

強力であると同時に、眼と脳で働くことができる数少ない抗酸化成分であることもわかってきました。

目と脳は生命を維持するために必要な、デリケートな器官で、普通は摂取した抗酸化成分なども中に入って活動することができません。

そのため、目の若返りに効果があると言われています。

目の周りにある毛様体筋などの疲労による眼精疲労、つまり、目がかすんだり、しょぼしょぼしたりするような疲れた状態を改善するのに役立ちます。

また網膜などにも作用ができ、目の老化によるピントのぼけたような状態を改善するということです。

アスタキサンチンの効果効能はそれだけではありませんが、とにかく目に良いということは間違いなさそうです。

 DHA

 DHAは「ドコサヘキサエン酸」といい、鯵や鯖等の青魚の油に含まれる多価不飽和脂肪酸のひとつで、魚の目の周辺にたくさん含まれています。

そこで必須脂肪酸として目の細胞を柔軟に保つはたらきをしていると考えられ、目を活性酸素から守る働きをしています。

DHAの有名な効能は「頭が良くなる」「血をきれにしてサラサラにしてくれる」ことですが、疲れ目・かすみ目や老眼・近視・乱視の改善など、目にとって非常にいい効果も期待できます。

網膜や視神経が柔らかいと、情報が速やかに脳に伝達されますし、老眼・近視・乱視などの眼球のゆがみからくる病気にもいい影響があると考えられます。

DHAは、目の情報伝達の維持に不可欠な有効成分といえます。

DHAのはたらきで血流が良くなり、網膜や視神経細胞に酸素と栄養が充分に与えられて神経伝達がよくなるため、目が十分に機能するようになります。

そのため、DHAが不足すると視力障害を招くかもしれません。

サプリメントとしては値段がお安いので、十分な量を継続してとっていきたい栄養素だと言えそうです。

 EPA

 EPAはDHAと並べて言われることが多く、DHAと同じ不飽和脂肪酸です。

どちらも人体の中では作り出すことのできない必須脂肪酸であり、その効果はよく似ていますが、主に働く場所が違うと言われています。

DHAは血流をよくして神経や目の網膜といった場所に働きかけ神経伝達を向上させますが、EPAは血液中で血圧やコレステロール値を調整してくれる役割があるようです。

役割は少し違えど、DHA同様に血液のサラサラ度をアップし、血流をよくして身体の隅々まで栄養素を運ぶことに効果があります。

目は特に多くの血液を必要としますので、DHAやEPAは大切になってきます。

また、EPAにはドライアイを改善する働きもあると言われていたりしてますので、ドライアイが気になる人は積極的に摂取した方がいいかもしれません。

体の中で作り出すことができないDHAやEPAは、食べ物やサプリメントで積極的に取り入れた方がよいとされています。

脂質のひとつであるDHAやEPAは、いわゆる「アブラ」であることから時間が経つと酸化してしまうという欠点がありますが、ビタミンCやEなどの抗酸化作用をもつ栄養素も一緒にとれば、DHAやEPAの働きを衰えさせることなく有効に機能してくれます。

DHAといっしょに入っているサプリメントになっていることが多いので、安上がりでお財布にも優しいのではないでしょうか。

 リコピン

 トマトに多く含まれることで有名な、強力な抗酸化作用を持つカロテノイドの一種です。

スイカ・ピンクグレープフルーツなどにも含まれ、脂溶性の赤色をした色素です。

カロテノイドは活性酸素を消す抗酸化力が強いのが特徴で、リコピンの他に代表的なものとしてはαカロティンやカロティン、ルティンなどがあります。

その中でもリコピンは抗酸化力が強いのが特徴で、βカロティンの2倍、ビタミンEの100倍の抗酸化力を持ちます。

リコピンは紫外線によるダメージから目やお肌を守り、メラニンの生成を防くとされています。

つまり、眼球を透明な状態に維持してくれるということでしょうか。

皮膚に多く存在するので、目だけでなくお肌を守りたい方にもおススメですし、前立腺肥大予防にも効果が期待されているので、男性のアンチエイジングにもおススメの栄養素です。

その他にもリコピンの抗酸化作用は「血糖値を下げる」「動脈硬化の予防」「ガンを予防」「喘息の改善」「美白効果」「ダイエット効果」などがあるとされています。

抗酸化作用により目の機能改善をしてくれますが、ルティンとの相互作用で高い効果を発揮すると言われています。

 カテキン

 カテキンは緑茶などに含まれるポリフェノールの1種で、ブルーベリーやビルベリーの「アントシアニン」、ゴマの「セサミン」、大豆の「イソフラボン」、タマネギの「ケルセチン」、ウコンの「クルクミン」などと同じ仲間になります。

その効能として最も注目を浴びているのは、強力な抗酸化作用と身体の脂肪を燃焼させる効果で、アンチエイジングやダイエットを志向する人たちから人気が高いようです。

良質な緑茶から抽出されたカテキンはビタミンEの10倍、ビタミンCの80倍という高い抗酸化能力を持っています。

また体内の毒素を消し、細胞や遺伝子の損傷を防ぐはたらきがあります。

そのため環境汚染や加工食品に使われる食品添加物、紫外線やストレスなどから身を守る成分として注目されています。

カテキンの有効作用はほかにもありますが、目との関連でいえば、強い抗酸化作用による目の機能の改善や緑内障などの眼病予防に効果的だと言われています。

そして、抗ストレス成分であることから、目を保護する役割も担ってくれます。

 コンドロイチン硫酸

 コンドロイチン硫酸は老眼や白内障を予防すると言われています。

目は、レンズに該当する水晶体が、その厚みを変化させながらピントを調整しています。

老化により、こうした水晶体の柔軟な伸縮性が失われていきピントが合いずらくなっていくのですが、これにはコンドロイチン硫酸の減少が深く関わっているとされています。

コンドロイチン硫酸は、水晶体自身とその水晶体の周囲の筋肉である毛様体筋に多量に存在するのが分かっており、目の自動フォーカス機能を円滑にする役目を果たしているためです。

これらの組織中のコンドロイチン硫酸が足りないと、毛様体筋は衰えて水晶体の弾力が失われていき、水晶体が十分にふくらまなくなって老眼が進行していきます。

また、水晶体の奥にある硝子体にもコンドロイチン硫酸は多く含まれています。

硝子体は、本来は寒天のようなゼリー状のものですが、年齢とともにコンドロイチン硫酸が減ってくると液状化をはじめます。

こうした硝子体の液状化は「飛蚊症(ひぶんしょう)」を引き起こす原因とも言われています。

さらに、眼球の表面を覆っている角膜もコンドロイチン硫酸が不足すると透明度が落ちて濁ってくるため、白内障になったりします。

このように、加齢によって生じる目のトラブルは、コンドロイチン硫酸の減少が深く関係しています。

逆に言えば、コンドロイチン硫酸を十分な量とっていれば、目の老化によるトラブルを最小限にできるかもしれません。

 コラーゲン

 コラーゲンは皮膚や髪、内臓、骨など、身体の各部に含まれるタンパク質の一種です。

肌をみずみずしく保ったり、内蔵や骨の動きをスムーズにしたりと、美容や健康に重要な役割をしています。

しかし、年齢とともに体内でコラーゲンを作る能力が落ちてしまうため、コラーゲンの不足が身体各部の状態や機能に障害・老化となって現れることがあります。

目との関連でいうと、目の角膜にはコラーゲンが多量に存在していて、細菌やウイルスなどから目を保護しています。

角膜はトラブルが起こると、表面に傷ができたり白く濁ったり、白目の部分にあたる結膜が充血したりします。

角膜にできた傷が浅い場合には傷跡は残りませんが、傷が深い場合は濁りを残して治り、この濁りが瞳の前の部分にできてしまうと、視力が落ちてしまいます。

角膜のトラブルの原因は細菌やカビ、ウイルス感染、アレルギー反応、コラーゲンの不足などがあり、コラーゲンを継続的に補給することが目にいいことは確かだと言えそうです。

コラーゲンとコンドロイチン硫酸は、連携しながら結合組織の機能を支えていて、例えればハード部門をコラーゲンが、ソフト部門をコンドロイチン硫酸が担当しているようなものです。

目を構成する物質であるコラーゲン、コンドロイチンなどを積極的に摂取することで、目の回復に必要な材料を十分な量にしていくのは、意外と「目にいい」近道かもしれません。

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