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 温泉の効能は、「美容」「癒し」「治療」の3つに大きく分けることができます。

3つの効能のうち前回は「美人の湯」を取り上げましたが、今回は「癒し」をテーマに泉質を見ていきたいと思います。

さて、身体が芯から温まってポカポカし、温泉に入ったという充実感が存分に味わえるのはどの泉質なんでしょうか?

<癒しの湯>
塩化物泉
(食塩泉)

硫黄泉
(硫化水素泉)

二酸化炭素泉
(単純炭酸泉)

 塩化物泉(食塩泉)

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 湯冷めしにくく、湯上りもしばらくは身体がポカポカ暖かい泉質です。

食塩を含んでおり海水の成分に似ているので、無色透明で塩辛い味がします。

普通は無色透明ですが、鉄分を含んでいると緑がかった透明や赤褐色のにごり湯になります。

温泉に含まれる成分が皮膚に膜を作り温泉でパックしたような状態になり、肌から熱や水分が放出されるのを防いでくれるので、いつまでも暖かさが持続して、さらに肌も保湿してしっとりさせてくれます。

塩分を多く含むため、食塩を制限しなければいけない疾病や高血圧、心臓病、腎臓病、浮腫のある方は控えるほうがいいと言われます。

日本では、単純泉に次いで2番目に多い泉質です。

 <塩化物泉のある代表的温泉地>

 群馬県  磐梯熱海温泉・草津温泉
 静岡県  熱海温泉・伊東温泉・稲取温泉
 兵庫県  有馬温泉・城崎温泉
 和歌山県 南紀白浜温泉・南紀勝浦温泉
 大分県  別府温泉・湯布院温泉

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 硫黄泉(硫化水素泉)

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 タマゴが腐ったようなにおいが特徴的な、解毒作用(デトックス効果)がある温泉です。

にごり湯ですが、最初からにごっているわけではなく、湧出後に酸化して白濁色や黄濁色になります。

特徴的なにおいのせいかもしれませんが温泉に入ったという充足感はなかなかであり、しばらくは硫黄のにおいが身体に残るため、温泉の余韻にもひたれます。

換気が悪いと硫化水素中毒を起こす場合があるので注意しなくてはなりませんが、「痰の湯」ともいわれ痰を出やすくするので、慢性気管支拡張症などの疾患に良いとされています。

また、末梢毛細血管を拡張するので動脈硬化やしもやけなどの血流障害に良いです。

注意点としては、装飾品をつけて入ると酸化してしまい「真っ黒」になるので、はずして入った方がいいということでしょうか。

それと、皮膚や粘膜が弱い方は皮膚炎や湯あたりを起こすかもしれないのでご注意ください。高齢者や病弱者は避けた方がいいとされています。

たくさんの湯の花ができるのは、この硫黄泉です。出来た湯の花は、お土産などで入浴剤として売られていますので、自宅のお風呂を温泉にするのにも使えますよ。

 <硫黄泉のある代表的温泉地>

 北海道  登別温泉・層雲峡温泉・知床羅臼温泉
 岩手県  国見温泉・盛岡つなぎ温泉・花巻温泉
 群馬県  草津温泉・万座温泉・老神温泉
 新潟県  新発田月岡温泉・妙高池の平温泉・越後湯沢温泉
 鹿児島県 霧島温泉・紫尾温泉・吹上温泉

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 二酸化炭素泉(単純炭酸泉)

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 二酸化炭素を含む温泉で、日本では非常に珍しい泉質です。

入浴した時に小さな気泡が身体いっぱいに付着するところから、「ラムネの湯」「泡の湯」と呼ばれています。

二酸化炭素が皮膚から吸収されて血液循環が良くなるため、温度が低いぬるめの湯でも全身がポカポカと温まり、血液の循環が良くなることで身体全体の代謝が良くなります。

二酸化炭素は血圧を下げる効果があるので、高血圧・動脈硬化に対する効能があり、「心臓の湯」という呼ばれ方もします。

また、飲用すれば胃腸を整え、便秘に良いとされていますが、飲み過ぎは禁物で、塩分の摂り過ぎになるので、塩分を控えたほうが良い方は注意してください。

 <二酸化炭素泉のある代表的温泉地>

 長野県  奥蓼科温泉・横谷温泉
 岐阜県  下呂湯屋温泉
 奈良県  吉野温泉
 大分県  長湯温泉
 鹿児島県 新川渓谷温泉

【下呂湯屋温泉 炭酸泉の宿 泉岳舘】
名湯揃いの下呂温泉の中でも飲んでも良し入っても良しの良質な天然炭酸泉が愉しめる宿!ひたすら温泉を楽しむという贅沢ができます

ゆこゆこで温泉に入ろう!