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 最近は一の重だけの平たいおせち料理もたくさん出回っていますが、やっぱりおせち料理は重箱に入っている方が気分が出ますよね、

でも、なぜ伝統的なおせち料理は重箱に詰めるのでしょうか?

前回の記事でも少し触れましたが、「めでたさが重なるように」との祈願をこめて段重ねの重箱に詰めるというのが有力なようです。

しかしこれには諸説があって、他の説としては、たくさんの料理を用意するため重箱に入れておけば重ねて置いておけるので場所を取らないとか、何日かに分けて食べるので、ホコリや虫が入らないように蓋が必要だとかいう意味もあるそうです。

昔はラップや冷蔵庫などが無かったので、蓋があって重ねられる重箱がこういう場合には必需品だったというのもうなずける理由です。

さて、前回は一の重に詰められている料理の数々の意味を見てきましたが、今回は二の重・三の重の料理について掘り起こしてみましょう。

■焼き肴【二の重/三段】【三の重/四段】

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 ブリの焼き物

 ブリは、成長と共に名前が変わる出世魚であることにあやかって、「出世することを願い」食べられられています。

 タイの焼き物

 タイは「めでたい」の語呂合わせから、祝いの席にはつきものの魚として珍重されています。

エビもそうですが、タイの朱色が晴れやかな感じがすることから、おせち料理に好んで用いられるとも言われています。

 エビの焼き物

 エビは長いヒゲがあり、腰が曲がっているところから、「長寿の象徴」とみられ、「長いヒゲを生やし、腰が曲がるまで長生きする」ことを願って、おせちだけでなく正月飾りなどにも使われます。

 うなぎの焼き物

 うなぎがおせち料理に入れられるようになったのは、わりと最近のことです。

「うなぎのぼり」にあやかって、「出世を祈願する」縁起物として好んで食べられています。

■酢の物【二の重/三段】【二の重/四段】

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 紅白なます

 「紅白なます」は、生の魚介と大根、にんじんを細く、あるいは、薄く切って、酢などの調味料で和えた料理のこと。

生の魚介類の代わりに、干柿や昆布、ゆずの千切りなども使われます。

大根の白と人参の赤で、お祝いの水引きを表現した縁起物ものであり、「平和と平安への願い」を表します。

 ちょろぎ

 ちょろぎは、植物の根をシソ酢で赤く染めた和えものです。

「長老木」「千代老木」「長老喜」「長呂貴」などのおめでたい文字があてられ、「長寿を願う」ための縁起物として、おせちの仲間入りをしています。

 酢蓮(すばす)

 酢蓮は、レンコンを酢で和えたものです。

レンコンは蓮の根であり、蓮は仏教で極楽浄土の池にあるといわれて、ケガレの無い植物と考えられていました。

輪切りにするとたくさん穴があることから、「将来の見通しがいい、あるいは、先見性を持つ」という縁起を担いで食べられます。

 菊花かぶ

 「菊花かぶ」は、かぶをおめでたい菊の花の形に飾り切りし、半分を赤く染めて、紅白の酢の物にしたものです。

「長寿を願う」縁起物として食べられています。

別の由来としては、武家社会では、かぶは「かぶと(=頭)」に通じることから、「頭目(かしら)を目指すように」という意味の縁起のいい食べ物として広まったとも言われています。

■煮物【三の重/三段】【与の重/四段】

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 昆布巻き

 「昆布巻き」は、昆布をカンピョウで結んで煮しめたものです。

昆布は、養老昆布=「よろこぶ」という言葉にかけられ、「不老長寿とお祝いを表す、一家の発展を祈願する縁起物」として昔から尊ばれてきました。

和食の献立ではよく出され、なくてはならない料理とも言えます。

また、「子生(こぶ)」の字をあてて「子孫繁栄を願う」ものとも言われており、巻物に通ずることから伊達巻同様に「文化的繁栄や学業成就」などの意味もあるとされています。

 煮しめ/筑前煮

 主に根菜を中心とした野菜などを、いっしょに煮込んだ「煮しめ」や「筑前煮」は、「家族が仲良くいっしょに結ばれる」という意味を持っています。

また「煮しめ」や「筑前煮」に入っている具材にも、以下のようにそれぞれの意味があります。

 陣笠しいたけ

 「陣笠しいたけ」は、椎茸の笠の部分を、武士が戦の陣中や外出用に頭にかぶった「陣笠」に見立てたものです。

要するに「しいたけ」なんですが、神様へのお供えものとして重宝されていた椎茸には、「壮健」「元気」「健康」などへの願いが込められていると言われてます。

 盾豆腐

 「盾豆腐」は、高野豆腐を煮たものに焼き目をつけて楯に見立てたもので、「家がしっかりと守られるように」という思いを込めた縁起物です。

 手綱コンニャク

 「手綱コンニャク」は、細長いコンニャクを、馬の手綱に見立てたもので、「手綱をひきしめるように心をひきしめて、己に厳しくし、戦に備えて心身をやしなう」という意味があります。

また、結び目が「良縁」「円満」などに通ずることから、「よい縁を結ぶ」「円満に結ばれる」という縁起物でもあります。

 芽出しくわい

 芽出しくわいは、最初に一本大きな芽が出ますので、「めでたい」にかけて「大きな芽が出て出世すること」を願った縁起物です。

クチナシで黄色に色づけすることで「財」を表し、「お金や豊かさ」を祈願する食べ物でもあります。

また、旧仮名遣いでは「か」を「くわ」と表記したので、「くわい」は「快」の字をあてて、「一年間快適に過ごせるように」という願いも込められました。

 花蓮根/屋羽根蓮根

 レンコンは穴がたくさん開いているので、「ずっと先まで見通せるように」と言う意味と、種が多いところから「多産・子宝」という意味もあるようです。

 八ッ頭/里芋

 里芋は、親芋に子芋がたくさんつくので、「子宝をたくさん授かりますように」との願いが込められています。

また、八ッ頭も、里芋同様に「子宝」の意味がありますが、それに加え、漢字の八に「末広がり」の意味があるので「子孫繁栄を願う縁起物」と言えます。

そのほかに、八ッ頭は親イモが大きいことから、「頭(かしら)になることを願うものである」とも言われています。

地方風土によって八ッ頭か里芋かのどちらかが使われ、いっしょに煮物になることはあまりないようです。

 梅花にんじん

 「梅花にんじん」は、梅花に見立てられたにんじんです。

梅は、花が咲くと必ず実を結ぶことが知られており、縁起物とされています。

また、にんじんの色は「寿・祝い事を表す」とも言われ、好まれています。

 たけのこ

 「たけのこ」は、成長が早いので「子供がすくすく育つように願う縁起物」とされていますが、ほかにも、上に向かってまっすぐ伸びるので「立身出世を願った」とか、ものすごい速度で成長する様子を「家の繁栄に見立てた」などの、いろいろな意味があるようです。

 金柑

 「金柑」はだいだい色であり、「代々」に通じる語呂合わせになります。

「子孫が代々繁栄するように」という願いが込められた縁起物です。

また、「金冠」の文字をあてた語呂合わせでもあり、「金銀財宝が得られるように」という意味でもあります。

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