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 1975年(昭和50年)は、長く続いていたフォークソングブームが終わりの始まりを迎えていました。

この年、南ベトナムが北ベトナムに降伏し、ベトナム戦争が終結しています。

日本におけるフォークソングは明治時代に歌われていた演歌(演説歌のことで、現在のいわゆる「演歌」とは別物)が、戦後のアメリカンフォーク(特にボブ・ディランなどメッセージ性の強いもの)の影響を受けて、「日本のフォーク」として独自に発展してきました。

そのため、そもそも日本のフォークソングは強いメッセージ性を持ち、反戦、反体制、反差別とくっつきやすい性格を持っていたと言えます。

フォークソングが全盛期を迎えだしたのは1960年代後半からで、学生運動や安保闘争、反戦運動、差別反対運動といった気運と密接につながってブームが盛り上がってきましたが、1970年代に入ると非常に多くのヒットソングや名曲が生まれるようになり、それと同時にベトナム戦争(1964年~1975年)反対運動の反戦歌としての性格が非常に強くなっていったようです。

学生運動があさま山荘事件で下火になり、第二次安保闘争が安保条約更新で終わってしまうなど、1975年(昭和50年)にはそういった運動は一区切りを迎えており、運動の主力となった学生たちは急速に「ノンポリ」となって無気力無関心となっていきました。

そしてさらにベトナム戦争が終わったことにより、そうした運動は方向性を見失い、それと強くつながっていたがためにブームは急速にしぼんでいくことになります。

もちろん、1970年代いっぱいくらいまでは、ヒットチャートにもフォークソングは登場しますが、フォークソングが大量にチャートをにぎわすのは1975年(昭和50年)が最後の年となりました。

これ以後、フォークソングは音楽ジャンルとしては続いていきますが、その強すぎるメッセージ性を薄めて、時代の流れに寄り添っていくことになり、ロックの要素と結びついて新しいタイプの音楽「ニューミュージック」を生み出します。

この「ニューミュージック」が、1970年代後半から1980年代にかけての大きな潮流となっていきました。

またこの年には、キャンディーズが「年下の男の子」でようやく芽を出し、荒井由実が「あの日に帰りたい」で自作品での初のオリコン首位を獲得、中島みゆきが「アザミ嬢のララバイ」でデビューするなど重要なアーティストもスポットライトを浴びています。

では、当時どんな曲が流行っていたのか、さっそく見てみることにしましょう。(リンク先はすべてYoutubeとなっています)

100位までのランキングに収まらなかったヒット曲は「ピックアップ」として記事の最後にまとめてありますので、よかったらそちらも聞いてみてください。

<日本の1975年のヒット曲>
1975年(昭和50年)の日本

<1位~10位>

<11位~20位>

<21位~30位>

<31位~40位>

<41位~50位>

<51位~60位>

<61位~70位>

<71位~80位>

<81位~90位>

<91位~100位>

<ピックアップ 邦楽>

<ピックアップ 洋楽>

 1975年(昭和50年)の日本


 さて、1975年(昭和50年)の日本はどんなことがあったか、おさらいをしておきましょう。

この年の大事件は、やはり「ベトナム戦争終結」でしょう。

このことが日本の音楽シーンに地殻変動をもたらし、生れ出た「ニューミュージック」が1980年代に大きな影響力を持ちました。

そのほか「沖縄国際海洋博覧会開催」「エリザベス英女王夫妻来日」「第1回先進国首脳会議(サミット)フランスで開催」「三億円事件(昭和43年12月発生)の時効成立」などのトピックがあったようです。

テレビ番組は豊作で、「フランダースの犬」「まんが日本昔ばなし」「一休さん」「勇者ライディーン」「ラ・セーヌの星」「ガンバの冒険」「ゲッターロボG」「宇宙の騎士テッカマン」「タイムボカン」「鋼鉄ジーグ」「UFOロボ グレンダイザー」「元祖天才バカボン」「秘密戦隊ゴレンジャー」「仮面ライダーストロンガー」「アクマイザー3」などの子供番組のほか、ドラマは「俺たちの勲章」「真田十勇士」「Gメン75」「刑事コジャック」「俺たちの旅」など。

バラエティは「カックラキン大放送!!」「欽ちゃんのドンとやってみよう」「テレビ三面記事・ウィークエンダー」「ぴったしカンカン」「シャボン玉こんにちは」「アタック25」などなど、時代を思い起こさせる名作がたくさん放送開始されました。

この年は、前年の「宇宙戦艦ヤマト」の大ヒットを受けて「松本零士ブーム」となっており、このブームは1970年代いっぱいまで続いていくことになります。

ブームと言えば「紅茶キノコブーム」もこの年です。

おもちゃでは「フリスビー」「モーラー」などのアメリカ発の玩具や、トミーの「黒ひげ危機一髪ゲーム」が大はやりでした。

「ビデオカセット」「使い捨ての100円ライター」が登場したのもこの年ですし、「ペヤングソースやきそば」やカルビーの「ポテトチップス」の発売も1975年(昭和50年)です。

私もポテチやカップ焼きそばは大好物で、「そんなものばっかり食べてないで、ちゃんと栄養のあるものを食べなさい!」と、鬼の形相で母に叱られてもくじけずに、かくれてポテチをほおばっていました。

<1975年(昭和50年) 年間1位~10位>

1【昭和枯れすゝき/さくらと一郎】
2【シクラメンのかほり/布施明】
3【想い出まくら/小坂恭子】
4【時の過ぎゆくままに/沢田研二】
5【港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド】
 【C/Wカッコマン・ブギ】
6【ロマンス/岩崎宏美】
7【22才の別れ/風】
8【心のこり/細川たかし】
9【我が良き友よ/かまやつひろし】
10【冬の色/山口百恵】

<1975年(昭和50年) 年間11位~20位>

11【はじめての出来事/桜田淳子】
12【スモーキン’ブギ/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド】
13【「いちご白書」をもう一度/バンバン】
14【私鉄沿線/野口五郎】
15【おんなの夢/八代亜紀】
16【いつか街で会ったなら/中村雅俊】
17【あなたにあげる/西川峰子】
18【十七の夏/桜田淳子】
19【愛の迷い子/アグネス・チャン】
20【旅愁/西崎みどり】

<1975年(昭和50年) 年間21位~30位>

21【僕にまかせてください/クラフト】
22【やすらぎ/黒沢年男】
23【哀しみの終るとき/野口五郎】
24【千曲川/五木ひろし】
25【面影/しまざき由理】
26【わたし祈ってます/敏いとうとハッピー&ブルー】
27【冬の駅/小柳ルミ子】
28【恋の暴走/西城秀樹】
29【ひとり歩き/桜田淳子】
30【夕立ちのあとで/野口五郎】

<1975年(昭和50年) 年間31位~40位>

31【北へ帰ろう/徳久広司】
32【夏ひらく青春/山口百恵】
33【プリーズ・ミスター・ポストマン/カーペンターズ】
34【甘い生活/野口五郎】
35【ともしび/八代亜紀】
36【木枯しの二人/伊藤咲子】
37【さらばハイセイコー/増沢末夫】
38【この愛のときめき/西城秀樹】
39【涙と友情/西城秀樹】
40【学校の先生/坂上二郎】

<1975年(昭和50年) 年間41位~50位>

41【中の島ブルース/内山田洋とクールファイブ】
42【年下の男の子/キャンディーズ】
43【天使のくちびる/桜田淳子】
44【湖の決心/山口百恵】
45【裏切りの街角/甲斐バンド】
46【誘われてフラメンコ/郷ひろみ】
47【花のように鳥のように/郷ひろみ】
48【おんなの運命/殿さまキングス】
49【お前に惚れた/萩原健一】【C/W兄貴のブギ】
50【オンリー・イエスタデイ/カーペンターズ】

<1975年(昭和50年) 年間51位~60位>

51【初めてのひと/西川峰子】
52【人恋しくて/南沙織】
53【東京/マイ・ペース】
54【わるい誘惑/郷ひろみ】
55【白い部屋/沢田研二】
56【みれん/五木ひろし】
57【となりの町のお嬢さん/吉田拓郎】
58【理由/中条きよし】
59【ささやかな欲望/山口百恵】【C/Wありがとう あなた】
60【うぐいすだにミュージックホール/笑福亭鶴光】

<1975年(昭和50年) 年間61位~70位>

61【巴里にひとり/沢田研二】
62【華麗なうわさ/フィンガー5】
63【愛の逃亡者 Fugitive Kind/沢田研二】
64【恋人たちの午後/アグネス・チャン】
65【至上の愛/西城秀樹】
66【雨だれ/太田裕美】
67【酒場にて/江利チエミ】
68【哀恋記/五木ひろし】
69【恋のリクエスト/あいざき進也】
70【ふたりの秘密/西川峰子】

<1975年(昭和50年) 年間71位~80位>

71【ひと雨くれば/小柳ルミ子】
72【美しい愛のかけら/野口五郎】
73【ハッスル/ヴァン・マッコイ&スタイリスティックス】
74【恋があぶない/ずうとるび】
75【愛の執念/八代亜紀】
76【夢よもういちど/真木ひでと】
77【襟裳岬/森進一】
78【センチメンタル/岩崎宏美】
79【哀愁のレイン・レイン/チェリッシュ】
80【湯けむりの町/森進一】

<1975年(昭和50年) 年間81位~90位>

81【はだしの冒険/アグネス・チャン】
82【あなたの私/石川さゆり】
83【今はもうだれも/アリス】
84【傷だらけの天使/井上尭之バンド】
85【みかん色の恋/ずうとるび】
86【にがい涙/スリー・ディグリーズ】
87【あじさいの雨/渡哲也】
88【二重唱(デュエット)/岩崎宏美】
89【白いくつ下は似合わない/アグネス・チャン】
90【面影の君/森昌子】

<1975年(昭和50年) 年間91位~100位>

91【白い冬/ふきのとう】
92【ふたりの旅路/五木ひろし】
93【バンプ天国/フィンガー5】
94【黄昏の街/小柳ルミ子】
95【白い風よ/桜田淳子】
96【逢えるかもしれない/郷ひろみ】
97【恋の大予言/フィンガー5】【C/W上級生】
98【淋しがりや/梓みちよ】
99【サボテンの花/チューリップ】
100【木枯らしの舗道/天地真理】

<1975年(昭和50年) ランク外ヒット曲ピックアップ 邦楽>

【純愛/片平なぎさ】
【乙女のワルツ/伊藤咲子】
【白い約束/山口百恵】【C/W山鳩】
【ゆれてる私/桜田淳子】
【俺たちの旅/中村雅俊】【C/Wただお前がいい】

【内気なあいつ/キャンディーズ】
【その気にさせないで/キャンディーズ】
【ハートのエースが出てこない/キャンディーズ】
【卒業写真/ハイ・ファイ・セット】
【スカイレストラン/ハイ・ファイ・セット】

【海を見ていた午後/ハイ・ファイ・セット】
【卒業写真/荒井由実】
【ルージュの伝言/荒井由実】【C/W何もきかないで】
【あの日にかえりたい/荒井由実】【C/W少しだけ片想い】
【眠れぬ夜/オフコース】

【アザミ嬢のララバイ/中島みゆき】
【時代/中島みゆき】
【悲しきレイン・トレイン/チューリップ】

<1975年(昭和50年) ランク外ヒット曲ピックアップ 洋楽>

【愛がすべて/スタイリスティックス】
【S.O.S/アバ】
【ボヘミアン・ラプソディ/クイーン】
【マイ・ベスト・フレンド/クイーン】
【スカイ・ハイ/ジグソー】

【サタデー・ナイト/ベイ・シティ・ローラーズ】
【バイ・バイ・ベイビー/ベイ・シティ・ローラーズ】
【ウォーク・ディス・ウェイ/エアロスミス】
【ロックンロール・オールナイト/キッス】
【ザッツ・ザ・ウェイ/KC&ザ・サンシャイン・バンド】

【オリーブの首飾り/ポール・モーリア】
【薔薇色のメヌエット/ポール・モーリア】
【ソリテアー/カーペンターズ】
【オール・バイ・マイセルフ/エリック・カルメン】
【ハッスル/ヴァン・マッコイ】

【哀しみの恋人たち/ジェフ・ベック】
【スタンド・バイ・ミー/ジョン・レノン】
【夢の夢/ジョン・レノン】
【マホガニーのテーマ/ダイアナ・ロス】
【アイム・ノット・イン・ラブ/10cc】

【あなたがここにいてほしい/ピンク・フロイド】
【明日なき暴走/ブルース・スプリングスティーン】
【ラヴィン・ユー/ミニー・リパートン】
【SWATのテーマ/リズム・ヘリテッジ】
【セイリング/ロッド・スチュワート】

【ラヴ・イズ・ザ・ドラッグ/ロキシー・ミュージック】
【エンド・オブ・ザ・ライン/ロキシー・ミュージック】
【シー・セルズ/ロキシー・ミュージック】
【ジャスト・アナザー・ハイ/ロキシー・ミュージック】
【そよ風の誘惑/オリビア・ニュートン=ジョン】

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