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 1970年(昭和45年)は、グループサウンズ・ブームも終わりを迎え、その後台頭するフォークソングもまだチャートの上位には顔を出しておらず、ある種の空白期間のような感じでもありました。

そんな中目を引くのが、「藤圭子」の躍進です。

「藤圭子」はよく知られているように「宇多田ヒカル」のお母さんですが、浪曲師の父と三味線奏者の母の間に生まれ、17歳のときにさっぽろ雪まつりのステージで歌っていたのをきっかけにスカウトされて、1969年(昭和44年)に「新宿の女」で歌手デビューしました。

デビューアルバムの「新宿の女」と、続くセカンドアルバム「女のブルース」の2作品がオリコンチャートで37週連続1位という前代未聞の記録を打ち立て、彼女の最大のヒット曲「圭子の夢は夜ひらく」は、日本に新たな音楽シーンを切り拓いた名曲として、現在でも評価が高いと言われています。

女のもつ情念を、ドスの効いたハスキーボイスで伸びやかに深々と歌い上げ、その可憐な美貌からは想像もつかない曲や声とのギャップもあってヒット曲を連発し、一世を風靡しました。

実は、1970年(昭和45年)は「ウーマンリブ運動」が盛り上がった年でもあり、女性解放運動が日本とアメリカで猛威を振るっていました。

「藤圭子」をはじめ、一途な女らしさや女の情念を強調した曲がたくさんランクインしているのは、そんなところにも理由があるのかもしれません。

それでは、どんな曲がランクインしていたのか、見てみることにしましょう。(リンク先はすべてYoutubeとなっています)

ランキングに入らなかったヒット曲は「ピックアップ」として最後に載せていますので、どうぞ聞いてみてください。

<日本の1970年のヒット曲>
1970年(昭和45年)の日本

<1位~10位>

<11位~20位>

<21位~30位>

<31位~40位>

<41位~50位>

<ピックアップ 邦楽>

<ピックアップ 洋楽>

 1970年(昭和45年)の日本


 さて、1970年(昭和45年)の日本はどんな様子だったでしょう?

この年は、何と言っても「大阪万国博覧会」があった年として有名です。

私もくりくり坊主のヘアスタイルで、父と親戚のお兄さんといっしょに父の車で大阪万博に出かけたみたいです。

写真には、お腹がすいたのか人ごみにうんざりしたのか、不満げな顔をした私がカメラ目線で写っていました。

今でも覚えているのは、万博で一番人気だったアメリカ館で、アポロが持ち帰った「月の石」などの展示がしてあったのですが、行列に並んで何時間も待ってやっと目にした「月の石」は、何だか普通の石とかわりばえしない小汚い石ころで、「何だ、フツーの石じゃないか!」と子供ながらも悪態をついていました。

そんな日常とはうらはらにこの年も荒れた年であり、「成田空港第一次強制測量に対して反対派実力闘争」「赤軍派学生による日航機よど号ハイジャック」「日米安保条約の自動延長の声明に対し、全国で反対派抗議」「東京渋谷でウーマンリブの第1回大会開催」などがありました。

また「三島由紀夫が自衛隊基地内に乱入し、武力決起をうながした演説の後、割腹自殺をとげる」という大事件もありました。

「光化学スモッグ」「ヘドロ」など、大気汚染・環境汚染などの多様な公害も大きく問題化しています。

文化としては、「男性の長髪の流行」「SLブーム」などがあり、ボウリングも大人気で「中山律子が第1回全日本女子プロボウリング選手権大会優勝」は大きなニュースとして扱われました。

ちょっと面白いのは、「漫画「あしたのジョー」の主人公のライバル「力石徹」が主人公「矢吹丈」との激闘の末死亡すると、力石の死を悲しむファンからの手紙が編集部に殺到し、追悼式が行われた」というもの。

いかに、テレビや漫画が若者に浸透してしていたかが分かるエピソードです。

テレビ番組では「あしたのジョー」が大人気であり、ほかにも樹木希林の怪演で人気となった「時間ですよ」や、中村梅之助主演の「遠山の金さん捕物帳」などがありました。

また、1970年(昭和45年)は「モーレツ社員」が話題となりました。

オフィスの壁に「売り上げ倍増」「大躍進」などと書かれた張り紙がびっしり並ぶ環境の中で、朝から晩まで猛烈に働き、退社時間が毎日午前2時台から4時台になり、連日の午前様。

朝はモーレツに混みあった通勤電車地獄で、ドアが閉まりきらないほどギュウギュウに押しこめられた電車で通勤し、会社に着けば、社歌などを声を揃えて歌ったり、社訓や標語を唱和したりというモーレツな朝礼が待っています。

朝から晩までひたすら営業し会社に戻ってくると、これで終わりかと思いきや、深夜1時から営業会議が始まり、家に帰るのは1週間に1回だけという人もいたとか。

ただ、当時は時代を象徴するものとして肯定的に見られていたようでもあり、高度経済成長期はまだ終わりを迎えていなかったことから、モーレツに働けば報われるという希望があったのかもしれません。

でもそのモーレツな働き方を他人にも強要してくるとなれば、ちょっと迷惑かもしれませんね。あなたの会社は思いあたりませんか?こんな人はそばにいませんか?こわいですねー。

<1970年(昭和45年) 年間1位~10位>

1【黒ネコのタンゴ/皆川おさむ】
2【ドリフのズンドコ節/ザ・ドリフターズ】
3【圭子の夢は夜ひらく/藤圭子】
4【女のブルース/藤圭子】
5【逢わずに愛して/内山田洋とクールファイブ】
6【手紙/由紀さおり】
7【愛は傷つきやすく/ヒデとロザンナ】
8【今日でお別れ/菅原洋一】
9【ヴィーナス/ザ・ショッキング・ブルー】
10【京都の恋/渚ゆう子】

<1970年(昭和45年) 年間11位~20位>

11【白い色は恋人の色/ベッツィ&クリス】
12【希望/岸洋子】
13【経験/辺見マリ】
14【噂の女/内山田洋とクールファイブ】
15【白い蝶のサンバ/森山加代子】
16【国際線待合室/青江三奈】
17【波止場女のブルース/森進一】
18【命預けます/藤圭子】
19【恋ひとすじ/森進一】
20【男の世界/ジェリー・ウォレス】

<1970年(昭和45年) 年間21位~30位>

21【あなたならどうする/いしだあゆみ】
22【四つのお願い/ちあきなおみ】
23【愛の旅路を/内山田洋とクールファイブ】
24【花と涙/森進一】
25【ミスター・マンデイ/ザ・オリジナル・キャスト】
26【走れコウタロー/ソルティー・シュガー】
27【新宿の女/藤圭子】
28【ちっちゃな恋人/ジミー・オズモンド】
29【トレイン/1910フルーツガム・カンパニー】
30【池袋の夜/青江三奈】

<1970年(昭和45年) 年間31位~40位>

31【姿三四郎/姿憲子】
32【レット・イット・ビー/ザ・ビートルズ】
33【コンドルは飛んで行く/サイモン&ガーファンクル】
34【恋人/森山良子】
35【マルタ島の砂/ハーブ・アルパート&ティファナブラス】
36【男と女のお話/日吉ミミ】
37【別れのサンバ/長谷川きよし】
38【自由の女神/黛ジュン】
39【ドリフのほんとにほんとにご苦労さん/ザ・ドリフターズ】
40【私が死んだら/弘田三枝子】

<1970年(昭和45年) 年間41位~50位>

41【しあわせの朝/クリフ・リチャード】
42【明日に架ける橋/サイモン&ガーファンクル】
43【雨の訪問者/フランシス・レイ・オーケストラ】
44【真夜中のギター/千賀かほる】
45【老人と子供のポルカ/左卜全とひまわりキティーズ】
46【一度だけなら/野村真樹】
47【喧嘩のあとでくちづけを/いしだあゆみ】
48【愛のきずな/安倍律子】
49【カム・トゥゲザー/ビートルズ】
50【恋狂い/奥村チヨ】

<1970年(昭和45年) ランク外ヒット曲ピックアップ 邦楽>

【X+Y=LOVE/ちあきなおみ】
【空よ/トワ・エ・モア】
【くやしいけれど幸せよ/奥村チヨ】
【夜と朝のあいだに/ピーター】
【ひとり寝の子守唄/加藤登紀子】

【もう恋なのか/にしきのあきら】
【土曜の夜何かが起きる/黛ジュン】
【白い鳥にのって/はしだのりひことシューベルツ】
【美しいヴィーナス/加山雄三】
【あしたが生まれる/フォーリーブス】

<1970年(昭和45年) ランク外ヒット曲ピックアップ 洋楽>

【雨にぬれても/B・J・トーマス】
【僕の歌は君の歌/エルトン・ジョン】
【移民の歌/レッド・ツェッペリン】
【ABC/ジャクソン5】
【ブラック・ナイト/ディープ・パープル】

【愛のプレリュード/カーペンターズ】
【遥かなる影/カーペンターズ】
【エーゲ海の真珠/ポール・モーリア】
【長い夜/シカゴ】
【ジャニスの祈り/ジャニス・ジョプリン】

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